「小指の思い出」 | 赤いガチャポンのブログ(仮)

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どうも。
なんとなくリンク元を辿ってみたら、北乃さんにブログを“検閲”されてたっぽいσ( ̄∇ ̄;)w

間違いなくきいちゃんがファンのブログを見ながら眠りについたあの日だ←

あざーす(笑)
こういうこともあるから、気を引き締めて綴っていこう。


さ、これはいつのだ。
まだまだ先月の舞台感想が山ほど残ってる。

「小指の思い出」
10.3(Fri) 19:00開演 @東京芸術劇場 プレイハウス


一流の当たり屋(走行中の自動車の前にわざと飛び出してケガをし、因縁をつけて法外な賠償金を巻き上げる犯罪者)を目指す青年・赤木圭一郎、怪しい白い実を売る女・粕羽聖子、白い実の謎を追う刑事、一月から十二月までの名前を持ち、凧に乗って空を飛ぶ聖子の息子達……。魔女狩りやカスパー・ハウザーなどのキーワードを散りばめ、時空を自在に飛び越えながら、短い時間で消えゆく子供時代の残酷さと美しさを描く。

作:野田秀樹 演出:藤田貴大
出演:勝地涼/飴屋法水/青柳いづみ/山崎ルキノ/川崎ゆり子/伊東茄那/小泉まき/石井亮介/斎藤章子/中島広隆/宮崎吐夢/山内健司/山中崇/松重豊

(ミュージシャン)
青葉市子/Kan Sano/山本達久



1983年初演。
“夢の遊民社”時代の野田作品を、マームとジプシーの藤田さんが演出。

初演はもちろん知らない。そもそも生まれてない。30年前だもん。


とにかく難解。
野田戯曲だから難しいのは承知の上だったけど、それでも心が折れそうだった。

時空を超えた物語の筋が何本かあって、それらが次第にひとつになっていく構成。

それがあまりに複雑すぎて、どうしても理解できない。


“今”の自分にはこれを理解するだけの、懐の深さを持っていないのかもしれない。

もうちょっと大人になってから、そうだな、あと30年後くらいにまた再演してほしい。自分勝手でごめんなさい(笑)



あとは、野田戯曲の独特な言葉遊びが散りばめられていたのが印象的。

「妄想」が「もう、そうなのだ」になっていったり・・・そういう“音”を大切にしていることは伝わってくる。



演出としては、開演前に飴屋さんが客席でホースを振り回して、やはり“音”を奏でていたのが面白かった。

観客の大半はスマホをいじってたり、フライヤーを見ることに一生懸命だったり。あまり気付いていなかった印象で、すごく勿体ない。

開演する前にすでに伏線が張られていたり、何かが動き始めていたりするのは好き。劇場の中を見回してみるのも楽しみのひとつ。




それと“台詞が聞き取りづらい”という悪評も事前に耳にしていて、、、うん。確かにかなり聞こえづらい。

ただこれはあえての演出なんじゃないかな。

台詞すべてを聞き取る必要はなくて、むしろこれも“音”として捉えるべきなのかもしれない。

これって演じる側にとっては、意外と難しいことかもしれない。意図的に不自由なことをするって難しいと思う。あくまで推測だけど(笑)



ただ今回の舞台。台詞が生声ではなく、マイクを通していたことが残念。なんとなく距離感を感じた。

あの演出やら生演奏やらをすべて考えると、どうしてもマイクが無いと厳しいのだろう。ちょっと幻滅したけど、仕方なかったと割り切ろう。



ま、とりあえず松重さんの何とも言えない表情が素敵だったので、それだけでも収穫だったかなヽ(´o`; 笑


ちなみに原作小説「当たり屋ケンちゃん」が大学の図書館にあるっぽい。それ、早く言ってよぉ(松重さん風←

卒論が終わって一段落したら、舞台の戯曲や原作を読み漁りたいです。


fin.