母が亡くなり我が家の日常も変わった
初七日まではお寺さんがお経をあげ毎日来られる
今まではお経が終わる頃私がお茶を用意
その間母がお寺さんと話をしとったが
これからは全て私
お茶をだし・・何を話せば
盛り上げようとして滑った気まずい
朝、炊きたてのご飯を仏壇に供える日課
母はこれを父が亡くなってから
毎朝30年間近くやっとった
早起きできん私には無理だわ
お母さんが死んだら
たまにしかお供えのご飯はないものと思っとって
わかったよと笑っとった母
でも真面目な性格なとこもありの私
やっぱ引き継いだ
でも山盛りにするのが難しいなぁ
そしてこれを毎朝続けられるだろうか
祭壇の前に飾ってある百合
どんどこ咲いてきた
母は花粉が衣服に付くとなかなか取れんと
いつもおしべを切っとったなぁ
ハサミは切りにくいし花に花粉が付く
そうだった、割り箸がいいよと母が言うとった
引っ張るように取るとこりゃ楽だ
全部キレイに取れた
これもお母さんのおかげ、ありがとう
外は暖かいが家の中は寒いので
庭で一緒に日向ぼっこした
コロコロのタイムの花が可愛いなぁ
日向ぼっこのつもりが目の前の雑草が気になる
せっせと草むしり開始
雑草がないと苔がはえる
見てグリーンを楽しみ触ってフカフカで癒やされる
でも夏には暑さで枯れるがよね
好きなとこで遊んどっていいよ
その場所は心配
ぽったが死んでから
そこに穴を掘ったりの異常行動があったなぁ
大丈夫かね・・
成長著しく伸びたセリ
フキも摘んだし食べる事にしよう
弟夫婦はよく来てくれる
母が亡くなった後のやらんなん事も
全部やるから言ってくれと任せてある
ホントにありがたい
初七日の日ちゃんは
ちゃんと食べてる?と手早くチャーハンを作り
一緒に食べた
世話になりっぱなしだ・・
そうだ、あれを買って渡そう
出かけるのに心配なのはぴっと
葬儀の夜から夜鳴き後追いもするようになり
姿が見えんようになるとワンワン
いつも母が側におったから独りに慣れとらん
すぐ帰ってくるから・・
ここでバターを買い
ここではいつもの買い物
母のために買い物しとったんだなぁ
これも今は要らん、あれも要らんで
何を買っていいかわからん
いつも母の事を気にかけてくれる馴染みの店員さん
会計が終わると
お母さんによろしくね
実は母が・・
驚く様子に
いつかは言わんなんけどこれが辛かった
3軒目のスーパー
これこれ弟んち全員が好きなハム
2割引きだと賞味期限は5月1日まで
安くなくていいから賞味期限の長いのを買わんとね
奥からひっぱりだしてこれならよい
今凝っとる牛乳たっぷりラテ
7つしかないにかぁ・・
にあげようと思っとたんに
5月にはいったら買おう
今年の菖蒲湯は寂しい・・
ただいまー
鍵を開けて入るのも慣れんなん・・
ちょっと前まであった母の出迎えはない
ぴっともケージの中だから出迎えはない
ぴっとも留守番慣れてぇ
ぴっとが待っとると思うとゆっくり買い物は出来ん
鮮魚コーナーも素通り
買う物もこれからは違ってくる
食費が減る事は間違いないだろう
弟んちに渡す品は用意した
せめてこれくらいはせんとね
そして今日
弟夫婦とらてが来てくれた
LINEに連絡したけど
母の部屋を片付けとって気付かんかった
庭のわらびを採りわらびの昆布〆を持参
すごく美味しかった
その絶品の紹介は今度
数日前
デパートに居るから何か買ってこようか?byちゃん
客用のお菓子と母が好きだった最中を頼んだ
母は森八の蛇玉もなかが大好きだった
袋を開けると皮のいい匂い
お供え後ちゃんと一緒に味わった
食べた事はもちろんあるけど
こんなに美味しかったっけ
ちゃんも美味しいね
残りはうちで食べてぇと渡したら
来た弟が開口一番
あんと皮が絶妙ですごく美味しくて驚いたよ
もなかは森八の蛇玉もなか一番と言うとった母
今ならホントにそうだねと相づち打てるがに・・
別れが近いと2月にらてのお見舞い
あの時を乗り越え老犬なりにやわやわと今もおる
それが何よりだ
百合のおしべは割り箸で取るといいよ
ちゃんに言うと早速実践
もう開いた花はないの?と楽しげに取っとる
ちゃんならやりたがると思っとった
母が教えてくれた事がまた嫁に引き継がれた
珍しい
らてと一緒に記念写真
これもいい思い出になるちゃ
ぴっとが独りになるとワンワン吠えるから
弟夫婦がおる間に町内会費の集金ができた
今日も来てくれてありがとう
日中も散歩も元気だけど
夜鳴きが一日おき
さっきまで寝るまでが大変だった
母がいない寂しさに
涙が出そうになる時もあるけど
ぴっとが落ち着くまでは寂しさに浸っとれん
メソメソも消滅する
ぴっとにありがとうと言わんなんね