(※ 1つ前の記事の続きです。先にこちらからどうぞ)

  • ランク外の個性派その1・白馬城

左側が白馬城。右は一度折れかけたビスピノーサム。

 

○ 長所

 ・つやっつやの葉!

  まるでリップのCMのごとき艶感。てかてか!

 ・そしてタフ!

  この白馬城とビスピノーサムのコンビは、比較的寒さに強いです。かなり長いこと葉を茂らせてくれます(さすがに真冬は葉を落とします)。

  そしてキャプションにも書いた通り、このコンビ、強風による落下事故に遭ったのですが、どちらも枯れることなく無事でした。いろんな意味でタフだと思います。

 

▲ 短所

 ・パキポらしからぬ樹形

  私はこういうフォルムも好きですが、パキポ好きにお勧めするのはちょっとためらうなと。

 ・種から育てるのが難しい…。

  これまたビスピノーサムと共通なのですが、パキポの種まきガイドでほぼ必ず見かける「腰水」だと、このコンビ、あっという間にカビが生えてダメになります。

  私は、腰水にはせず水は切らさないように…と慎重に挑んだつもりでしたが、やっぱりほとんどの種がカビにやられてしまいました。5粒ずつ蒔いて、かろうじてカビの猛威を逃れて発芽してくれたのはそれぞれかろうじて1粒ずつ。難しいです……。

 

  • ランク外の個性派その2・デカリー

この鉢、ブレビカリックスなんかと同じ、高さ十数センチほどのやつです。

 

○ 長所

 ・もりもり育つ! 大きくなるの早!!

  この画像だけ縮尺違います。そのぐらい上物がデカいのです。基本的に、よく観察してないと気づかないほどゆっくりゆっくり成長する(のでイマイチ育て甲斐が実感しにくい)パキポ一族の中で、このサイズはかなりのインパクトがあります。

 ・このフォルム!

  特にそういう趣味の持ち主ではない母が、これを見た時だけは「その鉢にミニチュア置きたい!!」と主張しておりました。そういう趣味の方ならもうたまらないと思います。圧倒的ヤシの木感。

 

▲ 短所

 ・パキポらしからぬ樹形

  そう、大きくなるのが早くてヤシの木っぽい、ということは、人気のパキポとはかなり見た目が異なるということ。アデニウムの一種と言われても納得しそうな棘なしフォルム。

  自分はたまたまパキポに興味持った時にネットで見たデカリーのトックリのような形に惚れ込んで、いつか欲しい〜欲しい〜と思っていた人なので不満は一切ないのですが、パキポ好きにお勧めするかと言われればやっぱり悩みます。

 

 ・寒さに弱い

  うちにあるパキポ一族の中でいちばん寒さが苦手なのがデカリー様。葉を落とすのも早ければ、新葉を出すのも遅い。うちではだいたい春の植え替え後、5月後半ぐらいだったと思います。

  つまり、この写真のようなヤシの木スタイルが拝めるのは1年のうちせいぜい1/3ぐらいで、後は葉を落とした冬眠状態。ちょっと寂しいのです。

 ・種が入手困難

  今の状況は調べていないので分かりませんが、自分が蒔きたいと思った数年前には、株ともども輸出規制の対象になり、海外の種子屋から輸入することができなくなっていたようです(発芽率からして、私がオクで購入したのは、国内で栽培されている方が自家採種したものかと思います)。

  なのでその状況が変わっていなければ、購入できるのは国内の愛好家が自家採種したもののみ、ということになるかと思います。なお、うちのコンビは花を咲かせる気配ありません…。

 

  • ランク外というかパキポじゃないじゃん・アデニウム(アラビクム)

左側は種を蒔いた年にネットで購入した苗。

典型的なみそっかすなのに意地でも枯れないタフな奴。

 

○ 長所

 ・丈夫で成長が早い

  上にも書いた通り、パキポ一族は全体的に成長が遅いので、初心者的に「わぁ元気になった! 大きくなった!」という喜びポイントがあまりありません。一年経って昔の画像と見比べると、「ああ大きくなってたんだな」と分かるレベル。

  それに比べてアデニウム一族は成長が早いので、順調に育っていることが分かりやすく実感できます。種の播き方やその後の育て方はパキポとだいたい同じなので、高価な(あるいは気難しい)パキポの品種にいきなり挑むより、まずアデニウムで練習して慣れてから、というのはアリだと思います。

 ・このフォルム

  ネット情報は正しく、根切りすると太ります(ただし、タフなアラビクム以外でやると失敗して枯れるケースが多いようです。根切りをするならアラビクムで)。迫力出ます。ぽってり樹形が好きな方には迷わずお勧めします。

 

 

▲ 短所

 ・根切りしないとひょろひょろ体型

  アデニウム本来の形は、写真左側のみそっかすを拡大したような縦長です。そのまま育てても、果てしなく上下に伸びてゆくだけでほとんど太りません。過去記事にも書いた通り、もう別の品種かと思うほど形が違います。ご注意を。

 ・でも根切りすると花が咲かない

  どうもアデニウムが花を咲かせるにはある程度の高さにまで枝を伸ばすことが必要らしく、そこまで成長できないと、何年たってもまったく蕾が付きません。そして根切りアデニウムはひたすら横に太ることに全振りしてしまうらしく、上下にはほとんど成長しません。
  ……だからなのか、もう5年以上経ってる計算ですが、うちのアデニウム一族は蕾と無縁です。上のみそっかすと同時に買った苗だけが唯一、花を咲かせてくれます。アデニウムといえば花のはずが、ちょっと、かなり、寂しいです……

 

 

 

 以上です。

 画像にある通り、他にビスピノーサムがありますが、どうも(落下事故で折れかけたのもあり)発育状況が良いとは言えないので、これを基準にこの品種について語るのはどうかな〜と思い割愛しました。

 少しでも「パキポを種から育ててみたい!」という方の参考になれば嬉しいです。いや、無事に発芽さえさせればけっこう育てやすいですよパキポ。メセンやぷくぷく多肉みたいに酷暑で溶けないし(←育て方が悪いだけです)