精子の提供は在住国内の精子バンクを使いました。

 

この国には民間精子バンクがいくつかあります。

精子バンクは全国規模ではなくて、地方ごとにその地方の病院分を供給しているようです。

病院によっては、デンマークなど国外の大きな精子バンクを使えるところもあります。

私達は通ってた病院からの紹介で、住んでいる地方にある精子バンクを使いました。ちなみに、この国ではドナーは全員身元開示、非匿名です。

 

まず、精子バンクに、こちらの人種、目の色、髪の色、体形などを伝えると、候補者のリストをくれます。

夫だけでなく私の情報も伝えるので、夫に似た人、というよりは二人の子どもとして不自然でない見た目の子どもが生まれてくるような特徴を持った方のリストという感じだと思います。

A4一枚の表に、一人あたりエクセル二行くらいで、体形、目の色、髪の色、職業、趣味などが10人分位載っていました。

 

精子は在庫に対して希望者がかなり多いということで、残りの本数が少ない人もいました。

表の中には、こちらが伝えた体形とはかなりかけ離れた感じであろう方もいました。

例えるなら、こちらは大きいと伝えたのに、リストにはかなりやせ型の人も載っている、みたいな感じです。

とはいえ、夫は白人系なので、何人かの中から選択する余地はあるといった感じでした。


リストの中で、もっと詳しく知りたい人がいれば、追加プロフィールをもらうことができます。

追加プロフィールにはドナーになった理由、生まれてくる子どもへのメッセージの他に、自分の家族へどんな感情を持っているのか、なんてものも載っていました。

追加プロフィールはない人や、あっても全部の質問には答えていない人も多かったです。

プロフィールの項目は、どれも一言、単語、短文だけなのですが、現地語のネイティブだったら、言葉の選び方や言い回しで、人となりなどもっと色々想像できるのではないかと思います。

 

子どもの頃の写真を見たい場合は、精子バンクまで行って、印刷された写真を見せてもらいます。

ただ、写真はない人が多かったです。

 

私達も一度、精子バンクまで出かけて写真を見てきたんですが、その時、精子バンクの方と直接話して、リストの中でどの人が夫に雰囲気が似ているとかも教えてもらえました。

精子バンクの中に入れる機会なんてあまりないと思うので、とても良い経験になりましたニコニコ

 

精子バンクには最初に頭金のようなものを払って、その後は二年間精子を購入することができました。

精子代と輸送代はその都度かかります。

途中でドナー変更もできます。

 

治療を始める時、不妊治療病院の先生から「精子を注文するのを忘れる人が多いので忘れないように」と言われました。

当時は「そんな人いるのかびっくり」と思っていましたけど、そのうち、実際に忘れかけたことあります。

最初は忘れるなんて想像もできませんでしたけど、治療を始めると、もう精子提供であることが当たり前になってしまって忘れちゃうんだな、と思いました。