胚の養子縁組について情報を集めるため、何か国かの病院にメールで問い合わせたり、以前書いた卵子提供メッセで直接病院の担当の方と話をしたりしました。

 

以下に書く内容は、2022年初め~2023年前半に各国の病院から直接聞いた内容です。

 

この中で実際に登録プロセスまで進んだのは、イギリスとフィンランドの病院です。

 

あくまで私が聞いて理解したことで、私は単なる一患者のため、内容の正確性については保証できません。

 

最新の情報は必ずご自身でお調べください指差し

 

●イギリス●

国の機関HFEAが精子・卵子・胚の提供について管理していて、整った制度があります。ドナーはすべて非匿名で、胚提供の場合も同じです。私たちの話した病院では、ウェイティングリストに載せておくと条件に合うドナーが見つかり次第連絡が来て、その時点で希望するかどうかを回答できます。オンライン初診を受けた時点では、その病院には一組の提供胚があるということでした。ただ、アジア人の場合、過去にアジア人の胚提供もあったが次はいつになるのかわからないということで、ダブルドネーションを勧められました。胚提供に限定して希望した場合、年単位で待つ覚悟が必要なようでした。

初回面談、オンライン診療、心理カウンセリングとすべてオンラインで受けました。その後、希望する場合は、再度医師と面談をしてからウェイティングリストに載るということでした。胚の提供者については、かなり詳細に知ることができるようです。

 

●フィンランド●

意外にもフィンランドは卵子・精子・胚提供の分野ではかなり進んでいて、外国からの患者も受け入れています。身元開示が可能なドナーのみが認められています。私たちが問い合わせた病院は、やはりアジア人は難しいとのこと。提携病院にあるすべての胚が民族的にフィンランド人の胚だと言われました。小さな国なのでそもそもの提供の規模が小さく、アジア人は難しい。スペインに行った方が良い。またはダブルドネーションにした方が良い、と言われました。ここもオンラインで初診と心理カウンセリングを受けました。

 

●スペイン●

フィンランドの病院からお勧めされた国スペインは、ヨーロッパの卵子提供のメッカです。ヨーロッパで卵子提供と言えばスペイン!と言う感じで、他の国とは全く違った規模で卵子提供が行われていると思います。胚提供も病院ごとにできます。

ただ、卵子提供のメッカなので、寄付される胚盤胞の中には、元々が卵子提供による胚盤胞やダブルドネーションによる胚盤胞をさらに寄付したものがかなりの割合であるのではないかと思いました。それだと関わる人の数が多すぎてかなり複雑になるのでは?と思うのですが、スペインはすべて匿名で行われるので、その事実を知ることがそもそもありません。何件か問い合わせて、どこもアジア人を希望する場合はダブルドネーションを勧められました。

 

●ドイツ●

病院ごとの胚提供をしている他の国と違い、国内の病院に寄付された受精卵を一括して管理している団体があり、そこに登録しておくとマッチングした場合に連絡が来るということです。病院ごとではないので、チャンスも多いのでは?と思いましたが、待ち時間はそれなりに長いようでした。メールで色々やり取りをした後、登録の書類を提出するようにと言われたので出したところ、外国人は不可ということで断られました。

 

●チェコ●

スペインと同じく、チェコにもたくさんの外国人が卵子提供を受けに行きます。話を聞いた病院では、胚バンクのようなものがあるということでした。卵子提供をする時に、ドナーの方が凍結卵での提供を選んだ場合、提供された卵子は凍結卵子としてではなく、提供精子と受精させてから胚盤胞の状態で保存するということです。これが、チェコで一般的なやり方なのか、その病院だけのやり方なのかまではわかりません。その病院では、胚バンクにある胚はすべてヨーロッパ系ということでした。この胚提供ですが、私たちが希望していた「(余剰)胚の養子縁組」ではないため、話だけ聞いて終わりました。

そのことを知る前に、何件か他の病院にも問い合わせましたが、どこもアジア人を希望するなら胚提供ではなく、ダブルドネーションでと言われました。チェコの卵子など提供はすべて匿名なので、胚提供も匿名です。病院からはドナーとレシピエントの血液型を同じにすること条件になると言われ、これが他の国との大きな違いだと思います。

 

●キプロス●

胚の養子縁組または胚提供と呼んでいるものはダブルドネーションのことでした。話を聞いた病院は、卵子ドナーは国内の留学生でアジア人もたくさんいる、精子はデンマークの精子バンクからということでした。すべて匿名です。