洗濯物がゆれて


生きている合図を送りあう



全部はいわない


でも少しわかる


わずかな声のふるえとふるえが


重なっている偶然


そうやってやりすごす時間の


卑しさを


悲しみを


本当にはまだ知らない



比喩ではない本当のことが


姿を現しはじめるまであと少し


ベランダの蜘蛛の糸が


生きている者と生きている者を


ただつないでいる