夜
走った
過不足ない動き
バランスの微調整
とてもかしこい
ぼくの全身
コンビニの光に照らされ
ほこりだらけの雨粒よりも速く
ばねを感じながら
きみをおいて走った
ぼくをおいて走った
きみといっしょにおきざりにしたぼくを
もっとおきざりにするために
月曜日の燃えるゴミも
救急車のライトも
ぼくもきみも
希望も絶望も
同じだ
何もきこえない
もっと走れる
走られる世界があるだけだ
もっともっともっと
おきざりに
公園のオブジェになるまで
ふざけたテレビカメラになるまで
そしてぼくは
誕生日をむかえた