走った


過不足ない動き

バランスの微調整

とてもかしこい

ぼくの全身

コンビニの光に照らされ

ほこりだらけの雨粒よりも速く

ばねを感じながら

きみをおいて走った


ぼくをおいて走った

きみといっしょにおきざりにしたぼくを

もっとおきざりにするために

月曜日の燃えるゴミも

救急車のライトも

ぼくもきみも

希望も絶望も

同じだ

何もきこえない

もっと走れる

走られる世界があるだけだ


もっともっともっと

おきざりに

公園のオブジェになるまで

ふざけたテレビカメラになるまで

そしてぼくは

誕生日をむかえた