気づかないうちに遠くに行ってしまった貴方を
幾晩思い描いて頬を濡らしただろう
あの日あの時ああすればよかったなんて後悔は
心臓を縛り付けている
ずっと
貴方が眺めているものがなにか私は知りたくて
バレない様に貴方を見つめていたんだ
見たことのないでも見覚えのある貴方の不思議な眼は
心臓を削り取っていく
大事なことを忘れているような気がしていた
わからないまま時間だけが過ぎていく
このまま貴方の隣に居たいと思ってたんだよ
思いも伝えられぬまま貴方遠くへ遠くへ行ってしまった
芽生えた小さな心を
摘み取ることもできなくて
ずっと
貴方と過ごした時間は終わらないと信じていて
幼い幸せに溺れていたかったの
あの時確かに感じた貴方の優しい温度は
心臓を掻a き毟っている
大事なことを思い出しそうな気がしていた