トランプの最大の罪は、何度も言うように人類が大切に守ってきた「常識」を木っ端みじんに打ち砕いたことにある。これがどれほどの罪であるかは歴史を眺めれば納得できる。人類は弱肉強食ではないが、残念ながら戦いに明け暮れた長い歴史がある。戦争は悲劇だ。それからの脱却目指し、懸命に知恵を絞る。その努力の末人間同士争いを避けるため、スムースで平穏な日常を続けられるよう不文律の倫理基準として「常識」を産み出したのだ。それをトランプは破壊した。この影響は甚大である。しかも世界規模においてである。

 身近な、日本の悪しき影響を見ていこう。

 まず、兵庫県知事が思い浮かぶ。これまでは、政治家など選挙の選挙の洗礼を受ける公人はスキャンダルを起こすと即アウトで退陣するのが常識だった。それが覆った。在任中、良い政策をした実績であろうが、だから知事再任は少し違うように思う。知事の人間性の問題なのだ。

 それが証拠に、最近も、勤務中不倫を疑われる市長が再選された。良い政治をしたからが再選であってはならないのである。市長の人間性の問題なのだ。

こんな事例があちこち聞く。私の近隣の市長もそうだった。

私には、これらの現象もトランプの常識壊しの悪しき影響に見えてくる。天下のアメリカ大統領があんな無茶をと考えてしまうのが弱い人間である。

しかし、常識を捨てたら豪い事態になってしまう。現在のトランプを見たら分かる。世界の大混乱はどうだ。先の見えない不安が広がっている。

まだまだ混乱が続くであろう。三大国の指導者がリセットされ、新常識が再構築され、それが世界中で認知されるには、矢張り楽観的に考えても200年はかかるであろう。

トランプの罪はかくも大きいのである。それ故、リーダーの人間性を含めた資質は大切なのだ。