妻「クッキー、会社に持ってっていいよ
」
▽こちらで作ったクッキーのケーキにのらなかった分
私「ありがとー
![よだれ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/617.png)
」
私「部屋がなかなかの湿度だから、冷蔵庫いれとこ」
----入れたあと----
妻「冷蔵庫保管は出したあと湿気っちゃうんじゃ……
」
私「たしかに……
」
私 (湿気らずに出す方法はあるのだろうか……?
![滝汗](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/039.png)
)
ということで、湿気らないためにはどうするのか?を、真面目に検証した話
【結論:冷蔵庫保管で湿気らないには?】
①入れるとき、湿気を容器内に持込まない
容器内の空気を少なくor
冷蔵庫の中で空気を入れ換える
②出したあと、すぐに保管容器を開けない
私の場合は
①冷蔵庫内で蓋を開けてクッキーをパクついたときに、空気が冷蔵庫の中と同じになったかも
②すぐには開けなかった
のが奏功したのか、結果的にクッキーは湿気らずにすみました![ニコニコ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/615.png)
(②は考えてやったけど、①は意図せずたまたま良かった)
湿気対策に冷蔵庫保管をググると
「冷蔵庫は乾物保管に最適」と書いてあるところもあれば、
「せんべいは冷蔵庫保管ダメ」と書いてあるところもあります。
どっちだよ!
![真顔](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/042.png)
これはちゃんと原理をおさえなければなりません。
そもそも湿気る=吸湿とはなんでしょうか?
冷蔵庫のような低温な場所に置くことがよいことなのでしょうか?
今回は梅雨1歩手前だったので、部屋の湿度は高く、下記みたいな感じ。
・室温:温度25℃ 、相対湿度70%
・冷蔵庫:温度5℃くらい、相対湿度50%くらい
ただ、これは蓋がない容器を保管した場合……の話。
室温で密閉した容器を冷蔵庫へ入れた場合(今回がそうでした)はどうなるでしょうか?
容器内は最初、室温で相対湿度70%だったものが、冷蔵庫に入り相対湿度は100%に近くなってしまいます。(密閉容器の水蒸気量は変わらないのに、温度が下がり飽和水蒸気量が減ってしまうため)
▽飽和水蒸気量:このページの図がわかりやすい
水蒸気量(絶対湿度)は変わらない(むしろ容器内で結露が発生した場合は空気中の水蒸気量は減る)のですが、相対湿度が上がってる状態って 吸湿しやすくならないんでしょうか……?
というわけで、
①室温で湿度70% ②冷蔵庫で湿度100% だとどちらが悪いのか?
答えを知るべく、ググってみました。
※以下は専門的な内容を素人が解釈しているのでミスリードしてる可能性があります。
①論文:食品の吸湿の特性
最初に食品の水和という論文(?)にたどり着きました。
こちらの論文からわかるのは
同じ温度の場合湿度が高い場合、吸湿が高い。その上がり方は途中傾きがゆるいようなS字になる。これは食品の種類による(資料内図3)。ということ。
クッキーは糖や食物繊維を含む食品なので、野菜に近そうと思うと、相対湿度に対する含水量は湿度40%あたりから傾きがキツい=相対湿度40%以下は吸湿しにくい。ということでしょうか?
ただ、ここでは温度が下がった場合の話はないので、相対湿度が重要なのか水蒸気量が重要なのかは分からず。
②Webサイト:温度による食品内の水の状態の違い
こちらのサイトではドックフードの話で「水分活性」というパラメータの温度による違いが載っていました。
水分活性:1に近いほど蒸発の仕方が水に近い状態ということで、吸湿の観点から見ると、水分活性が同じでときに含水量が高い=吸湿しやすい(おなじような水蒸気圧条件で、含水量は多くなる)ということなんだと思います
グラフ見ると、25℃より15℃のほうが、水分活性に対する含水量が高い=吸水しやすいです……。つまり、低温のほうが同じ相対湿度の場合に湿気る可能性があるわけですね。これは意外……。
③論文:かんぴょうの吸湿かんぴょうの温度ごとの吸湿を調べた論文です。
時間を軸に吸湿率(試験片重量に対する吸湿した水分量)を25℃と4℃でみています。
異なる温度条件下におけるかんぴょう錠剤の吸湿性能の比較
▽論文より引用。
点の形の違いで湿度の違いを示している。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240619/12/potetosansan/0b/f8/p/o0588108015453369796.png?caw=800)
ここからわかるのは
相対湿度が同じ条件同士だと
・短時間(~100h)では低温の方が吸湿が少ない
・長時間側では低温の方が吸湿が多い
・湿度40%以下はドングリの背比べ
・湿度60%以下なら室温保管がいい?※
ということですね。
(※吸湿のことだけ考えた場合。雑菌のことなど考えると、低温の方が良いと思われます)
これは最初の論文で知った「湿度40%以上では吸湿が進みやすい」、2個目のサイトで知った「同じ相対湿度だと低温の方が吸湿しやすい」とも一致してます![ニコニコ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/615.png)
というわけで、最初の問、「相対湿度高い低温とそこそこの湿度の高温だとどちらが悪い?」に戻ると
「相対湿度が高かったら温度関係なく湿気ちゃう」
ということになるみたいです。
また、
「湿度60%以下に抑えるのが有効」
「数日以内に食べるなら冷蔵庫保管が良さそう」
ということも言えそうです。
冷蔵庫に入れる時、やるべきこと
では、上記を踏まえて、冷蔵庫に入れるときにはどんな事に気をつければ良いでしょうか。
密閉容器を温度が高いとこから冷蔵庫へ移動すると、容器内の相対湿度が上がってしまいます(前述の飽和水蒸気量の関係で)。
また元の湿度が高いと結露が発生し、その水のせいで食品が悪くなる可能性もあります。
なので、
・容器から水蒸気を含む空気ををなるべく抜く
・冷蔵庫の中で容器を開けて空気を入れ換える
が有効なんだと思います
そういえば前に妻さんが
「海苔はお皿じゃなく、ジップロックで保管よ
![指差し](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/602.png)
」
と言ってたのですが、ジップロックで冷蔵庫に持ち込む空気の量を限りなく減らすということなので、とても理にかなってるなと思いました。
冷蔵庫から出すとき
冷蔵庫から出す時は、容器が冷たいので、外の空気に触れて結露が発生する可能性があります。
冬に冷たい窓が結露してしまうのと同じですね。
このため
・容器と中身が室温に戻るまで待ってから開ける
・(一部を食べる場合は) 冷蔵庫の中で蓋を開ける&すぐに食べるorすぐにレンジ等で温める
が大切です。
一部を使いたい場合は、冷たい食品に結露が生じてしまうので、すぐに温度を室温以上にする処理が大切と思います。
おわりに
湿気る=吸湿ってなんだろう?ってことを調べました。
何となく冷えてればいいんじゃない?と思ってましたが、決してそういうわけじゃなく、どんな温度でも相対湿度を下げることが大切ということを知れました。冷蔵庫のような冷えたところに入れる時は気をつけましょう。
ちなみにAIこと、ChatGPTさんに聞いてみたら同じ結論でした。良かった……。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240620/05/potetosansan/ad/af/p/o0517108015453645532.png?caw=800)
これ、最初からAIに聞けば良かったのでは……
![真顔](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/042.png)