二人静:「お主、何者じゃ?」
佐々木:「はい。ご指摘の通り、わたしは新人です。先日、局に配属されたばかりでして。他の方にも挨拶したいのですが、お目通り願えませんか?」
二人静:「この期に及んでも、随分と落ち着いておるの?」
佐々木:「物事を知らないことが、今の私の武器ですから。」
二人静:「前向きじゃな?」
佐々木:「繰り返しですが、ご挨拶願えませんか?」
二人静:「悪いがそれはできんな。」
佐々木:「残念です。」
呪文を唱えて、佐々木の魔法が炸裂します。
二人静:「なんじゃ?いまのは??」
佐々木の魔法は、星崎以上です。凄いです。
二人静:「お主、何者じゃ?」
佐々木:「さっき言ったとおりです。私から提案ですが、ここでのことはお互い他言しない。引き分けと言う事で如何でしょうか?」
二人静:「判った。お主、佐々木と言ったか。わしらの組織に来ないか?」
佐々木:「残念ながら、自分は長いものに巻かれるタイプなもので。」
二人静:「いつか気が向いたら、声をかけて貰えると嬉しいの。」
佐々木:「機会があったら、是非お願いします。」
二人静:「ではな。」
佐々木:「はああ。助かった。」
こうして初戦闘は、佐々木の影の力のお陰で、痛み分けに終わったのでした。