これが最後だから。
アヤノ:「ねえ。シュウ。どうしても諦める気はないの?12年前の事故のこと。お父さんの名誉を回復すること。そのために、命をすり減らし、記憶を犠牲にすること。」
シュウ:「うん。構わないよ。」
アヤノ:「そのためにAAAに入ったの?」
シュウ:「社長は警察時代、父さんに鍛えられてたからね。父さんに教わったことを、全部俺に返してくれた。」
アヤノ:「全部返して貰って、もう用はないから捨てたの?母さんもあたしも。私と付き合ってたのも、そのためだったの?」
アヤノは泣き出してしまいました。
シュウ:「逆だって。アヤノさんと付き合ったことで、社長の怒り買って、首寸前だった。いまから話すことは、誰にも言ったことないけど、カンナが生きてるかもしれない。あの日、父さん母さんと一緒に消えたはずの妹が。3年前から、カンナが夢に出てきて、俺に助けを求めるんだ。だから、俺は絶対にあきらめない。生き方は、変えられない。」
これが、シュウが心の一番奥にあることを、初めてアヤノに話した時でした。
アヤノ:「わかった。もう二度と止めないし、二度と会わない。これが最後だから。捨ててあげるから。」
というと、アヤノはシュウに抱き着いてきました。
シュウ:「アヤノさん。」
アヤノの居場所を突き止めたマリアが合わせ鏡で現れます。が、続けて現れたキサラと戦闘になります。
アヤノを見つけて、キサラは・・・頭突きを食らわせます。
アヤノ:「どうやって援護すれば?」
キサラ:「いらない。必要ない。あたしとシュウ君で何とかする!ただ、大人しく隠れてて!!」
キサラは、目に涙を一杯溜めて、泣きながら、助けに来ていました。まあ、シュウの考えを全て読めるので、アヤノとシュウのしたことも、全てわかっていて・・・・・仕方がないですね。