これはかなり面白かったよ!
冬将軍 著「知られざるヴィジュアル系バンドの世界」
ヴィジュアル系とは音楽ジャンルを指す言葉ではない!
日本のロックシーンは「ヴィジュアル系」を軸に発展してきた、と言い切ってしまっても大袈裟ではない。本書では90年代にヴィジュアル系がどう誕生して、多くの人になぜ受け入れられ、なぜ世界がうらやむほどの「ジャパンカルチャー」となったのか、その独自の発展をバンドの世界に留まらず、ファッション、漫画などさまざまな分野を通して辿っていく。さあ、その深淵の闇へ、共に堕ちていこう!(出版元公式サイトより)
ヴィジュアル系の黎明期から進化系を経て今に至るまでの日本のヴィジュアル系の流れを時系列でバンドと共にファッション、また同時期に流行っていた他の音楽のジャンルと共に解説した内容。
黒服系、あったね。
ジャン・ポール・ゴルチェ、着てたね~。
「BLACK(ロゴはAが逆さま)」を着てる若者も多かった!
実は自分も20年ほど前にこの本にも登場するヴィジュアル系のバンドと仕事関係で関わったことがあって、ヴィジュアル系のロック専門誌は毎月読んでいたのでその時期のバンドはほとんど知っていたりして(「Vanishing Vision」の初回プレスのアナログも持ってるんですわ~。どこいっただろ?)
そういえば、ZI:KILLのEBYちゃんがパーソナリティを務める番組にも出たことがありました(笑)
CDショップのフリーペーパーの出稿も大変だったんですよ。
前後にライバルのバンドを載せられないなどの理由で調整しなきゃとか、あそこが乗るならウチは断るとかね(^^;
この冬将軍という著者の方、この本がライターデビュー作との事だけど、新人開発やレーベルのA&Rなどもしていただけあって、内部の情報にとても詳しい。
外側からみているライターじゃ絶対ここまで書けないし、とにかく各バンドの曲を聴き込んでいるもんね。
きっと本名を出すとまずいことになるのかも・・・?
巻末の主要バンド紹介のページにはバンドのWEBサイトや主要サブスクのQRコードも載っていて至れり尽くせり。
一度でもヴィジュアル系の洗礼を受けた人なら絶対楽しめる内容。
ダイエースプレーとか懐かしすぎる(笑)
そしてその後継商品が今でもコンビニで販売されていることに驚き。
個人的にはNOVELAとヴィジュアル・スキャンダルのことも書いてほしかったな・・・。