終戦記念日赤子であったから覚えてはいない戦争。東京蒲田で生まれ、空襲を受けた両親と兄姉、私の記憶にあるのは、線路側で見た赤いカンナの花。逃げ惑った母は、私のおしめを線路側で替える時、赤子の私は、赤いカンナの花を覚えています。家はすべて燃えてしまった。どんなに苦労したかと思うと、感謝しかありません。線路側に咲く赤いオレンジ色のカンナを見ると、その時のことを覚えている私と、母と、兄を想うのです。平和が来ますように。