家族14 | 縫いものno部屋

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*ばぁばと孫のリメイク教室。楽しんでいま~す

腰痛になってから、1週間ぐらいになる。

お昼寝をすると、少しづつ楽になってくる。

医者嫌いの私は、自分でどうしたら良くなるのか

いろいろとやってみる。

 

筋肉が弱くなってきているから、たんぱく質をとりつつ

筋力が付くように、500mlのペットボトルに水を入れ

手でしっかり握り肘をのばし、肩の高さで前から両横に広げて

背中の筋肉と、腕の筋肉を鍛えてみた。

ちょっと違う。よし!しばらくこれでいこう。

 

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母は、私が結婚するときに、3回目の再再婚?をした。

相手の方は、戦争で満州からの引揚者。

満州鉄道に当時勤めていたが、戦争で日本が負けて、当時の奥さんと生まれて間が無い息子さんを連れて、命からがら逃げて来た人。

日本に帰って来てから、奥さんと子供さんを食べさせる為に、闇市で稼いだそうだ。

そんな、厳しい時代を生きて来た人でありながら、穏やかな人であった。

母のような気性の激しい人と大丈夫かな?と思いつつも、仲良く暮らして欲しいなと思った。

 

そんな母が手伝ってくれるというのだ、ありがたい。

母は10日ぐらいは居てくれたが、夫への気遣いや、旦那の事も気になるのだろう。帰っていった。

 

母が帰る2~3日前になると、子供の入浴は夫がするという。

母に赤ちゃんのお風呂の入れ方を教えてもらい、入浴は手伝ってくれた。

 

初めての育児ということで、誰かに相談するような相手も無く、不安な育児だった。育児ノイローゼになる人の気持ちが理解できた。育児の本なども買い込んで、読んだ。が、現実にはあまり役には立たなかった。

 

夜中に一人で、オムツを替え、授乳をする。

真剣に飲んでいる子供の顔をまじまじと見ながら、愛おしさが増してくる。こんなに小さいのに生命力って凄いな、と思いながらお腹が良くなってゲップをする頃には既に眠っている子を、そっとベッドに戻し、自分も寝る。

 

よく寝る子だった。授乳の時間が少しづつ伸びて行き、夜中に起きる事は退院してから1週間ぐらいで無くなった。

夜泣きも無し。

朝、洗濯物を干し、家の中の事が済んでも、ぐっすり寝ていた。

 

1か月検診は、子供を私が抱っこしていると、運転できる人が居ないから、夫はしぶしぶ車を出してくれた。

順調に、育っているようだ。ホットする。

私の方も熱を出していないか診察をして下さった。

私も、そこそこ回復してきているようだ。

子供は静かな子だった。

 

この頃になると、声を掛けると少し口元が緩み始め、「笑った!」と2人して喜んで顔を見合わせる。

幸せを絵に描いたような私たちなのだろう。

 

とにかく初めての子育て、すべてが手探りで子供の様子を見ながら毎日が過ぎていった。

3月の女の子の節句、母と継父がお雛様を送ってくれた。

七段飾りだ。母はこういうことが好きだから、初孫ということもあり、継父にお願いしてくれたのだろう。

 

継父と母が二人して遊びに来てくれた時に、「ジイジイだよ~」と、そっと娘を差し出すと、照れくさそうにあぐらをかいた膝の中においた。落としそうで怖いから抱っこ出来ないそうだ。

一泊して帰っていった。

 

それから一年と半年後、二人目が生まれた。二人も女の子だった。義母はかなりがっかりしたようだ(苦笑)

義母は自分も男に生まれたかったらしい。

たぶん、私たちの間に男の子は生まれてこないだろうな。

2人目は少しアレルギーがあった。

 

おねえちゃんになった、長女は妹の様子を気にしてグズグズ言い出すと、お布団を軽くトントンしてくれながら、妹の名を呼び私に知らせてくれる。

2人目は育児にも慣れ、順調に子育てが出来た。

 

そうそう書くのを忘れてしまったが、上の子がまだお腹にいる頃夫がシェパードの子供を連れて来た。

私のお腹が大きくなるころには成犬になり、遊んで調子に乗って私の大きなお腹に立ち上がって前足を掛けた事があった。

その時、思いっきり引っ叩いた。すると「うぅ~」と唸った。

許さん!お腹には大事な子が居る。唸るなど許さん!と足元にあった棒を拾いそれで思いっきり叩いた。

すると、静かに頭を垂れ申し訳なさそうに「くぅ~」と啼いた。

よし!それでよし!

 

それからは、私が外に出ると静かに着いて回った。

食事も私が持っていくと、しっぽを振り、待ってましたとばかりに座って待っている。「よし!」というと、しっぽを振りながら食べるようになり、食器が傾くと途中で直してやる、するととっさに顔を引き直すのを待って、また食べ始める。

利口な子だった。

 

このシェパードが、二人の娘たちが外で歩き回るようになると傍で見守ってくれるようになった。

ある日、見知らぬ人が山に入り家の近くまでくると、尻尾はピタッと止まり、いつでもとびかかれるように緊張した姿勢をとる。

問題のありそうな人の場合は、相手に聞こえないぐらい静かに唸り声を出すこともあった。

 

私が名前を呼ぶと、静観している。

そんな時は、二人の子供たちに家の中に入るように告げる。

2人は「はい」と言って家の中に入ると、犬も少し安心するのか座って様子を見ていたりする。

シェパードのあの目に睨まれたら、ちょっと怖いだろう。

力強い用心棒だ。

 

 

 

               つづく

 

 

 

 

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