これがないと生きていけないマンゴー
どうも私には「姿の見えないライバル」がいるらしい。ほぼ毎日、前のローソンに、このDoleのマンゴーを買いに行くのだが、時々買い占められていて1個も残っていないことがあるのだ。棚1列、フルだと6個並ぶのによ? 悔しいので、こっちも2~3個買い占めることがある。
……と、ローカルなBBA同士で攻防戦を繰り広げるほど「なくてはならないオヤツ」となっているこのマンゴー。一見「ヘルシー」イメージかもしれないが、実はジャンクフードだ。「果汁づけ」となっているが、その「果汁」とは「ぶどう、アセロラ、レモンの濃縮果汁。「砂糖不使用」といっても「ぶどう濃縮果汁」の果糖の量ってヤバいに違いない。かえって砂糖を使ってくれた方が安全かも。
パッケージの下の方に、小さく「68kcal」と書いてあって、初めは「え、そんなにカロリー低いの?」と驚いたけど、そんなワケあるかいっ! これは「100gあたり」の話であって、この1パックは425g入っている。一度に1パック食べちゃったら……いや、計算はするまい。
でも、これが「ダメなおやつよ」と言いながら止められないのだ。「あぁ、天然のマンゴーだよなぁ」と感じさせる不揃いな食感。柔らかいところもスジっぽいところもザクザク切って、まるっと入っている。それに香りがいいのよ~。ヨーグルトやアイスと合わせても良さそうだが、やっぱりマンゴーだけをワシワシ食べたくなる。魅惑の果実なのだ。
もう1つ、毎年楽しみにしているのが、セブンで売っている「まるで完熟マンゴー」というアイスバーだ。これ、毎年ちょっとずつリニューアルされているのだが、今年のは傑作だと思う。バーに近い中心部分がピューレっぽい濃厚な甘さ。一瞬「アイスを食べてる」ってことを忘れちゃうほどマンゴーっぽい。
ただこれが品切れが多いのだ。うちからセブンまで徒歩3分。それで空振りだと暴れたくなる。イトーヨーカドーのネットスーパーでまとめ買いを試みるが「個数制限」がついていたりするのだ。
たかがマンゴー、されどマンゴー。この哀れなフルーツイグアナBBAの「果物食べたい欲」を満たしておくれ。
↓今年も出たセブン&アイの「まるで完熟マンゴー」のアイスバー。これも旨し。
なぜこれほどマンゴーに執着しているかといえば、毎年この時期に「定期便」で届くはずだった生のマンゴーが手に入らなくなってしまったからだ。ウチでは「野良マンゴー」と呼んでいたのだが、南方の農家のおばあちゃんが無摘果で育てていたマンゴーだ。
有名な「太陽の卵」などは摘果で1つだけを残し、大事に大事に育てるので、希少性が高く値段も高くなる。その点、無摘果の場合は鶏卵大のまま完熟する実もあって、大きさがバラバラだ。
だが、これが香りが鮮烈で甘味も強かった。無選別でJAも通していない。いわば「段ボールに突っ込んで送ってくる」状態だから値段も安い。それをシーズン中、何箱か送ってくれたので、周囲におすそ分けしてもたっぷり食べられた。
それが、だんだん「今年はマンゴーの木を休ませる」という年が多くなって……最後は「もうマンゴーは引退する」ということになってしまった。
残念だけど、これはしょうがない。こんな売り方をしてくれる農家さんなんて、探しても見つかるものじゃない。思えばあのマンゴーも得難いご縁であった。
件のおばあちゃんはバリバリにお元気なので、ご心配なく。最近は金柑栽培に力を入れていて、そっちはまだしばらく楽しめそうだ。