PMSに副作用の少ない超低容量ピル | ぽてなまの~と 【ときどきADHD話】

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「なまいき」で「なまけもの」な「ぽてたろう」のノートです。
日常のあれこれや、その日考えたこと、そしてADHDや発達障害についての「あるある」などを書いてこうと思います。

月経前症候群(PMS)

月経前不快気分障害(PMDD)の治療に

副作用の少ない! 種類が多い!

超低容量ピルを試す価値

 

私のブログで一番多く読まれているのは「ADHDと女性ホルモン」というシリーズの中の「PMS、PMDDとADHD女子」という記事だ。毎日2~3人がコンスタントに読みに来てくれる。これはADHD女子が「月経の前に症状が悪化しやすい」ということを意識しているから、ということもあるが、女性全般がPMS、PMDDの症状に「思い当たるフシがある」からではないかと思う。

 

もう一度、サクッと復習しておこう。

月経前症候群(PMS)

月経前、毎回あるイライラや抑うつ、頭痛、腹痛、胸のハリなどの不調のこと。

 

月経前不快気分障害(PMDD)

PMSの中で、特に気分の不調が強いもので、イライラ、緊張、落ち込み、気分の変わりやすさなどの症状を指す。月経が終わると症状が収まる(長期間続く抑うつ状態のほか、甲状腺疾患や貧血が原因の症状は除外する)。

 

この症状に加え、ADHD女子の場合、いつもより「注意欠如」などの症状が強く出たり、いつもの処方薬の効きが悪かったりすることがわかっている。

 

 

●治療しないと年をとるほど悪化する

PMS、PMDDは10代後半から発症する人が増え始め、婦人科医などに相談する人は30代が一番多い。これは「20代の頃は若さでなんとか乗り越えていたものが、30代になって体力的にきびしくなる」ということらしい。治療をしなければ閉経まで症状は徐々に重くなっていく。

 

治療法としては漢方薬の処方などさまざまな選択肢があるが、決定打と言われているのが低用量ピルの処方だ。なかでも注目されているのが、最近種類が増えている「超低用量ピル」だ。

 

●新しい薬が続々、カスタマイズできる

まず「ピル」と言われると「避妊」というイメージかもしれないが、月経困難症や月経不順、にきびの治療などに広く使われている。かつては「太る」「吐き気」などの副作用が強いという印象が強かったが、それは20年ぐらい前の話で、低用量ピルが登場してから副作用の問題も少なくなった。

 

中でも「超低用量ピル」と呼ばれるグループは含まれるホルモン量が少なく、より副作用が起きにくくなっている。また、低用量・超低用量とも、ジェネリックを含め、薬の種類がかなり増えたので、1つ試して合わなければまた1つと、自分に合う薬が見つかるまで試してみることができる。

 

さらに、現在は保険適用で処方してもらえるピルも増えている。まずは婦人科のドクターに相談だ。

 

●婦人科の主治医がいるという鉄板な安心感

ピルを処方してもらうことで、数カ月に1回ペースで婦人科を受診することになる。婦人科の主治医を持てるということが、女性として何よりもメリットが大きい。親の世代にはわからない、友達には話しにくい「体のこと」を、何でも相談できるドクターと数カ月ごとに会う「アポをとっておく」と、その先にある更年期などもソフトランディングしやすい。

 

市町村の子宮頚がん検診などを受けるときに「ドクターショッピング」して、良さそうならレディースクリニックを受診してみる。「話しやすさ」や「相談しやすさ」を確認してみるといい。何でも相談できる婦人科医は女性の生涯の宝物になってくれるはずだ。