健康誌のライターが自分で取材して
10年以上続けている健康法
今日、この日がWHOがらみの「世界保健デー」って、どんなブラックジョークなんだろう。まあ、いいか。
私はライターとしておよそ25年、そのうち20年は健康雑誌や、女性誌の健康特集記事を中心に仕事をしてきた。もともとスカウトされたのは、私が「何も知らなくて、不健康だったから」なのだ。
20年前の健康雑誌の編集部には「東大の修士です」とか「京大の博士です」とか理系のエリート(しかもオッサン)ばかりが集まっていた。医者とツーカーで話ができてしまうのはいいが、専門的過ぎて一般女性の読者が置いてきぼりになる。私に白羽の矢が立ったのは「先生、おやつはバナナに入りますか?」と、ど素人な質問を真顔で投げる担当者としてだった。難しい話を聞いて「わかりやすく書く」、それだけが使命だ。
「やせシロ」があることはダイエット班のメンバーとして役に立ったが、快便ちゃんなので、便秘班からはハブられた。健康雑誌では、よく読者モニターさんの体験談というのが載るが、あれは全て編集部員やスタッフが試してみて「無理がない」ものを改めて試していただくことになっている。たとえば、便通のサイクルを調べるために編集部全員十数名でイカ墨スパのランチを食べて「何時間後に出たか」を調べたりする。
いろいろ取材して、その後半年ぐらいは「マイブーム」になる健康法はいくつもあったが、10年以上続いているものは4つしかない。
●マルチビタミン&ミネラル
最初に担当した連載がサプリメントの成分解説だった。本当に何も知らなかったし、自分でサプリはのんでいなかった。食事はまあまあちゃんと摂っていると思っていたのだが、これが完全な思い込み。最初に「マルチビタミン&ミネラル」をのんでみたら、体が俄然軽くなった。栄養学の先生方には全否定されるが、私は「1日1食以上外食のある現代人にサプリメントは必要」だと思っている。
サプリメントはピッツァに例えるとわかりやすい。マルチビタミン&ミネラルはクラスト、その上に自分のライフスタイルに合わせて「CoQ10」や「コラーゲン」など、選んだサプリメントをトッピングしていく。私は災害用の備蓄の中にも、かならずマルチビタミン&ミネラルを入れている。東日本大震災後の女川を取材させてもらって、避難所の食事の栄養バランスが「ほぼ正常」に戻るまで半年かかったのを知ったからだ。
●ビフィズス菌
腸内環境については、海外の学会に飛ばされるほどいろいろ勉強させられた。わかったのは「人によって一番合う菌種が違う」ということだ。私の場合は片っ端から試してみて「ビフィズス菌がベスト」だということがわかった。森永ビフィダス、ヤクルトミルミルは常備。災害備蓄(便秘になりやすいらしい)と海外旅行用にはビオフェルミンの錠剤を用意している。
●足指・手指マッサージ
時間のないときは足指・手指をそれぞれ10秒ぐらいずつなのだが、グリグリとマッサージ。触っていると必ず「痛いところ」がある。そこは重点的に1~2分もみほぐす。リフレクソロジーやゾーンセラピーの反射区表を見ながらやると、体調も良くなるし、今「どこの調子が悪い」のかがわかるので一石二鳥。
●漢方の風邪薬
葛根湯はいつも2~3包持ち歩いている。寒いホームやクーラー効き過ぎの部屋に長くいたり、雨に降られて濡れたときなど「体が冷えたな」と思った瞬間、間髪入れずにのむ。
普通の風邪薬は対症療法なので風邪自体は治らない。ところが漢方の風邪薬はピッタリなものを選んでよいタイミングのむと、もの凄くキレ味よく効く。まさに「治る」感覚だ。インフルエンザでも、まるで「なかったこと」のように回復する。風邪はいつも漢方薬の使い分けで治すので、8種類ぐらいは常備している。
今日は世界保健デー
今だからこそ、健康管理で気をつけていることは?
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