今日はマフィアの日 半蔵門のマフィアイタリアン | ぽてなまの~と 【ときどきADHD話】

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「なまいき」で「なまけもの」な「ぽてたろう」のノートです。
日常のあれこれや、その日考えたこと、そしてADHDや発達障害についての「あるある」などを書いてこうと思います。

今日はマフィアの日

半蔵門のマフィアイタリアン

 

もう何年も前のことだ。半蔵門の駅近くで仕事があり、ウロウロしていたら高校時代の同級生とばったり会った。ちょうどランチタイム。これから彼が行くという「安くて旨い店」に連れて行ってもらうことになった。彼はその店を「マフィアイタリアン」と呼んでいた。

 

階段で地下1階に降りると、店内はランチ客でごった返していた。強面なイタリア人男性3人が腕のタトゥーもあらわに切り盛りしている。常連氏はパスタのランチ、私はピッツァのランチを選んでシェアすることになった。

 

 

このピッツァが秀逸だったのだ。狭そうな厨房に石窯が置いてある気配はない。不愛想なウェイターに「ねね、このピッツァ、とても美味しいんだけど、何で焼いているの?」と聞いてみた。破顔一笑。自分たちで火力を工夫した特別なオーブンを見せてくれるという。そこからはオーブンヲタクのマシンガントークがランチタイム終了後まで続いた。

 

この日は軽いランチメニューだったが、このマフィアイタリアン(正確な名前は覚えていない)、夜はシチリアの旨い家庭料理が食べられて、すぐに私の「お気に入りリスト」に入った。仕事先が近いこともあって、ちょいちょい顔を出し、珍しいものや美味しいものをいろいろ食べさせてもらった。

 

あるとき「今日はお祝いで食べるパスタがあるよ」というのでオーダーしてみた。それはまるで「切断していない、ロングマカロニ」。スパゲッティのように普通に食べればいいのだが、麺の中に空洞があるので、とても不思議な食感だった。「ブカティーニ」というパスタらしい。それを濃厚なラグーにからめて食べる。慣れた味のラグーだけど、この新顔パスタとの組み合わせは新鮮で、記憶に残る料理になった。

↓プガティーニ

結局、このマフィアイタリアンには2年ぐらい通っていただろうか。ある日女子会の幹事をすることになり「半蔵門においしいイタリアンがあるから、そこでどう?」と女6人で予約をとった。看板もいつもと同じ、階段を下りた地下の店内も同じ、だけど……なにか雰囲気が違う?

 

運ばれてきたメニューを見て驚いた。それまでの手書き風のものと全然違う写真入りのパウチで、どうやら昼夜兼用らしい。しかも並ぶ料理は、ほぼサイ●リアと変わらない「お手軽イタリアン」だったので絶句。と、同時に同行の女子5人(←うるさいやつばっか)に申し訳なくて首まで真っ赤になった。今からキャンセルするのも、他を探すのも難しい。

 

フロアスタッフに「どういうことなの?」と聞いたら、中から日本人のオーナーらしき人が出て来た。ひと月ほど前に、マフィアイタリアンの店を、いわゆる「居抜き」で買ったらしい。だから看板も店内もそのままだったのだ。シェフが残らなかったので同じ料理は作れないため、メニューは変えたのだという。

 

「で、カルロさんたちはどこへ行っちゃったの?」

「それはちょっとわからない」

 

多少不便なところでも構わない。私はマフィアイタリアンのブカティーニがもう一度食べたい!

 

↓店はまさしくこんな感じ

 

 

 

マフィアと聞いて思い浮かぶのは?

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