ADHDと家族 VOL4 母方の親戚はラテン系
母方の親戚は大好き。明るいし、人間味があって温かい。喜怒哀楽がはっきりしたラテン系だ。親戚どうしも仲が良い。フットワークが軽く、しょっちゅう「花見だ」「誕生日だ」と集まっている。いざとなれば、電話を1本で駆けつけて助けてくれるし、頼りになる。
欠点といえば、母の兄弟姉妹(血族のみ)が、いわゆる「瞬間湯沸かし器」体質で、仲は良いくせにキレやすく、ちょっとしたことでケンカが絶えないことだろう。まぁ、次に会うときまでにケロッと忘れて、また仲良くできる(記憶のメモリ容量が少ないから?)のが取柄なのだが。
↓情熱的なこと、このうえない。
実際叔母はダンスの名手
●博徒の血脈
なんでこんなことを書いているかといえば、ADHDには遺伝的要因があるとされているから。一見すると母方の親戚は真面目な企業人=ホワイトカラー集団なのだが、何代か遡った先祖には「その街道筋ではちょっと有名な」博徒がいたという。実は私の祖母も「嫌いじゃない方」だったらしく、けっこうな金額が「消えた」と聞く。ADHDはギャンブル依存症のリスクが高い。祖母はイエローカードだったかもしれないが、職業が「博徒」だった御先祖様は完全にレッドカードだ。今のところ他の親戚で“依存症”系がいないのは幸いだ。
●片づけられないのは私だけ?
ADHDの特徴の一つに「キレやすい」がある。このモノサシで計ると、伯父、叔父、叔母は全員「クロ」だ。決めつけられないが、イトコには自閉症スペクトラムの「グレーゾーン」が数人いそうだ。
もう一つのモノサシ「片づけられない」は不思議なことに私以外の該当者がいない。逆に「潔癖症ですよね?」というタイプが多い。これは血筋というより家風の問題なのだろうか。まだ小さかったが、大伯父が掃除にうるさく、母の世代を厳しくしつけていたのを覚えている。
で、この一族がADHDに対して問題意識を持っているかといえば、全然そんなことはない。「私がADHDだ」と話しても「へぇ、そうなんだ」と言うだけで「でも、私は関係ないわ」という顔をしている。
「キレやすいって、俺たちみんなそうじゃないか。全員が精神障害者ってことはないだろう?(←すでにキレ気味)」
そりゃそうだけどさ。
↓火事場の馬鹿力ならまかせろ!