南蛮貿易を始めてから暫くした頃だろうか。
大きな所への出入りをするようになっていた。
そこにいた武家の御仁から、職業柄人脈は広いのだろうか?と尋ねられた。
確か彼は陰陽道に精通していて、そこでは主にそういった職についていたようだ。
広くなくては商売は出来ない旨を伝えると、
巒頭や理気が見られる者はいないかと聞いてきた。
どうやらそちらの方向性の物は彼は得意ではなかったらしい。
だが、家老からの願いで見てほしいと言われ困り果てていたと言う。
全く知らないわけでもないので、紹介出来るならばと伝えた。
但し、本人が見るかどうかは確約出来ないと言ったが。
仕事の事もあり、無碍にすることも出来なかったというのが本音ではあった。