私の住む横浜市南区を走る京浜急行(京急)沿線の駅近には、

なぜか、横浜が発祥と言われる『ナポリタン』を食することが出来る

喫茶店や洋食屋があります。(一部に中区を含む)

 

 

京浜急行沿線「ナポリタン紀行」マップ

 

 

安政6年(1859年)の開港以来、

「事始めは何でも一番最初」でないと気の済まない横浜人にとって、

洋食メニューで人気の「ナポリタン」もその一つです。

 

ナポリタンは戦後、

米軍に摂取されていたホテルニューグランド横浜の総料理長が、

米軍兵士がスパゲッティに少しの具材と

トマトケチャップを和えたものを食べているのを見て、

それをアレンジして考案されたというのが”定説”になっています。

 

ホテルニューグランド横浜が発祥と言われる、伝統料理3品。

左から、シーフード・ドリア、プリン・ア・ラ・モード、ナポリタン。

(ホテルニューグランド横浜の公式ホームページから)

 

しかし、気になったので少しだけ調べて食みました。

すると、それ以前から、

スパゲッティのトマトケチャップを絡めたメニューはあったようです。

ホテルニューグランド横浜の接収が解除されたのが、

1952年(昭和27年)のことでした。

それより前の1946年(昭和21年)には、

「センターグリル」で提供されていたという話が残っていました。

さらにさらに、

それより前の東京には似たようなメニューがあったようです。

ただ、「ナポリタン」と言う名前で提供を始めたのは、

ホテルニューグランド横浜が最初でした。

 

大桟橋近く、海岸通りにある老舗のレストランパブ「ホフブロウ」のナポリタン

 

ナポリタンという名称ではなくても、

スパゲッティにトマトケチャップ和えは各地で食べられていたのでしょう。

ここでも開港以来、

洋食文化をリードしてきた横浜の存在感は確かなことだったようです。