夕闇が迫ると一層強く甘い香りが漂ってきました。

白い細紐のような花びらの『浜木綿』(ハマユウ)の花です。

三浦半島の東の先端、『剱埼灯台』(つるぎざき・けんざき)へとたどる

細い道の途中に咲いていました。

三浦半島は、浜木綿の自然群落の北限です。

 

 

梅雨の晴れ間の午後、遮る雲ひとつありませんでした。

海から吹き上げて来る湿った風は鬱陶しく体にまとわりつき、

太く長い茎の先に咲く浜木綿の花を絶え間なく揺らし続けています。

「この蒸し暑さ、何とかなりませんか」

とでも言っているように思えてきました。(笑)

 

 

夜になれば更に強く甘い香りを漂わせて、

小さな昆虫たちを誘います。

吹き止まない海風に揺られながら草原に立ち尽くし、

夜が来るのを待ちわびている浜木綿の花でした。