野毛山動物園(横浜市西区)の人気者だった
インドライオンの「ラージャー」(♂)が6月30日、
16歳で虹の橋を渡って天国へと旅立ちました。
死因は腎不全、16歳だったということです。
野毛山動物園へようこそ(園内マップ)
ラージャーは2014年8月、
横浜市旭区にある動物園「ズーラシア」からやって来ました。
下の絵をスケッチした当時は、
隣りの獣舎のアムールトラのメイメイと並んでラージャーは人気者でしたが、
「野毛山の王子」と呼ばれていたことは知りませんでした。
休日のトラとライオンの獣舎前
休日には、家族連れの人たちで黒山に人だかりが常でしたが…。
(2015年11月のスケッチから)
野毛山動物園の人気者だったラージャー(右)とアムールトラのメイメイ
(2015年11月のスケッチから)
「ライオンさ~ん、何でもいいから返事して~!」
子どもたちの呼びかけに、「ガウォ~!!!!!」
低く発するうなり声に、子どもたちからは「キャァ~~~」
メイメイとラージャーは顔を見合わせて、にっこり。
「俺たち人気者だぜ。エヘヘ…」、と、まんざらでもない表情。
と言っていたかどうかは、
メイメイもラージャーもいなくなってしまった今では、
知る由も出来なくなってしまいました。
春の午後の陽を浴びて、うっとりと微睡(まどろ)むラージャー
(2018年3月 撮影)
2020年の定期採血で腎機能の低下が判明、投薬などの治療が行われてきました。
「ナイトのげやま」の時のラージャー
(2023年8月 撮影)
「ラージャー」とは、現地の言葉で『王』を意味するそうです。
今頃は、”囲いのない”故郷の草原を思いっきり走り回っていることでしょう。
野毛山動物園は入園料は無料です。
入園してすぐ右手には、「ライオン基金箱」が設けられています。
行けば必ず、ライオンの口からいくらかの募金をするようにしています。
バスを使えば20分。
歩いても40分ほどで行けるような距離に
このような動物園があることをホントに嬉しく思っています。
しかし最近は、
だらだらと続く最後の長い上り坂が苦しくなってきました。