葛城一言主神社からタクシーで近鉄御所駅に戻って、

ここから尺土駅で近鉄南大阪線に乗り換えて「当麻寺駅」へ。

お昼ご飯を食べるには遅すぎているので、当麻寺駅前の

中将堂本舗のよもぎ餅を食べて、民芸品の店「和」(かず)へと向いました。

 

中将堂本舗

 

中将堂本舗 よもぎ餅  (2個)

 

民芸品の店「和」を訪れるのは、奈良に来る大切な目的の一つです。

 

民芸品の店「和」(當麻寺門前)

 

いつもお茶を頂きながら、大和路のことや金子みすゞのこと、

植物のことなどをおしゃべりすることは素敵な時間です。

そんな中で今年もまた、『大山蓮華』(オオヤマレンゲ)の話が出ました。

當麻寺(たいまでら)で咲いている大山蓮華は、

大山蓮華とは呼ばれてはいましたが、

(ほお)と大山蓮華を交配した「受咲き大山蓮華」なのは、

去年の話の時にしました。

 

受咲き大山蓮華(當麻寺・奥院で)

 

大山蓮華は私にとって、「憧れの君」なのです。

今年もまた、大山蓮華の話が出た時、

葛城の『橋本院』には大山蓮華があると話されました。

橋本院…、場所が見つからずパスしてきたお寺ではありませんか。

 

奥さんは橋本院のご住職(女性)と懇意の間柄で、

すぐに橋本院にスマホで連絡をしてくれました。

「大山蓮華、咲いていますよ」

この確認が出来たらすぐに、

「これから大山蓮華を見たい人を連れて行きますね」

私には、

「荷物を持って準備してください。これから橋本院へ送りますから。」

「えっ、店は…」と聞き返すと、「店は閉めます」

「・・・・・・」

3時半過ぎ、奥さんの運転する軽自動車にご主人ともども乗り込みました。

 

車で走ること、30分くらいだったでしょうか。

軽自動車がやっと通れるような細い道を縫うように上って行くと、

トイレのある広い駐車場に。

水が張られた水田を挟んで橋本院の建物を見下ろす場所に駐車。

ご住職が迎えに出てくれていました。

 

水田越しに見た橋本院(葛城)

 

ご住職の案内でたくさんの花が咲く境内を行くと、

「うわ~、大山蓮華だっ びっくりマーク 」

確かに大山蓮華が3つ、4つ…と咲いていました。

 

大山蓮華

 

初めて目にする「大山蓮華」は、まさに「憧れの君」でした。

花に顔を近づけると大山蓮華からは、甘く上品な香りが仄かにが漂っていました。

 

大山蓮華(オオヤマレンゲ)

 

大山蓮華(オオヤマレンゲ)

 

橋本院では、美味しいお菓子とお茶をご馳走になりました。

色々な花や植物をご自分で育てられているご住職からは、

「花は手を掛ければか掛けた分だけ応えてくれます、

きれいに花を咲かせてくれます」

 

水遣りしかしない私には、厳しい話でした。笑い泣き

 

5時半過ぎにお暇をしましたが、帰りには尺土の駅まで送ってくれました。

尺土から先は、勝手知ったる奈良市街への帰り道です。