奈良東部を代表する観光地の「長谷寺」には、
近鉄大阪線の長谷寺駅で下車。
改札を出ると初瀬(はせ)街道への緩やかな坂道が、
だらだらと続きます。
その途中に豪快な造りの古い町屋が何軒か目にしました。
共通していたのは壁に設けられていた、
白くて太い楕円形にスリットの入った格子状の枠でした。
この漆喰?で造られたと思われるものの目的は、
色々な人に聞いてみましたがハッキリとしたことは分かりませんでした。
このような造りは、奈良では各地で見られるようです。
表側にしか設けられていないので、
単なる「飾り」や「装飾」のためのもののようです。
形も楕円形や長円形、四角、角にアクセントがあるものなど様々です。
長谷寺の門前、初瀬街道に建つこの家の屋根は、
緩やかな弧を描いて流れています。
丸みを帯びた「むくり屋根」のこの家には、人の気配がありませんでした。
むくり屋根は、日本で独自に生み出された屋根の造りです。
室内がどうなっているのか、見たい気持ちは募るばかりです。