現在、自宅で暮らしている要介護3の母。
脳出血発症時のことを振り返ってみました。

 

 

←救急搬送&急性期病院の話

 

←前の話

 

 

 

脳出血の後遺症で、半身マヒの母。

加えて嚥下障害があり、急性期病院を退院してから水すら口にできていません。

 


リハビリ病院の主治医から胃ろうを勧められたときに、一応、医師も含めて病院関係者に費用がどのくらいかかるのか聞いてみました。

 

 

 

ところが、誰も「わからない」と言う。

 


個人差もあるでしょうが、大まかな費用やケアのことも説明してほしいものです。

 

医療者やリハビリ担当者は、じっさいに造説後のケアにはたずさわらないから、知らないということでしょうかね。

 

 


でもなあ。

 

胃ろうになった後の生活について、ほとんど説明をしないうちに、先に手術スケジュールを組み立てるのは、いかがなものかなあ……。

 

 

理解しないまま、促されるまま、胃ろうを作ってしまう人が出てくるんじゃないかなあ……真顔

 

 

 


調べてみると

 

胃ろうも一時的なものだったり、胃から栄養摂取しつつ、嚥下の訓練をして口から食べられるようにしていく、というケースもあるようです。

(移行できた事例はそれほど多くはないようですが)

 


しかーし。

 

うちの場合はそんな感じじゃなかったゾ。

 

 

「もう口から食べられないから、胃ろうにして寝たきり」だって。

 

そういう説明してきたゾ。

 

リハビリしてどうこうって明るい展望なにもなし。

 

 

 

 


でも、脳裏に浮かぶのは急性期病院で聞いた、あの言葉。

 


「いやあこの方、練習していけば、けっこう自分でパクパク食べられるようになりそうですけどね」


母の担当の言語聴覚士の言葉です。

 


視線の先には、訓練用のゼリーをぺろりぺろりと食べる母……。

担当者は、母の底知れない「食への欲求」を垣間見たのでしょうか。

 

 


あとで、ゼリー美味しかった?  と母に聞けば


「あんまり美味しくなかった」

 

……そうすか。

 


まあそんな母なので、嚥下に関してはまだまだリハビリをする余地は残されているんじゃないかという疑念はずっとあったわけです。

 

 

 

 

 

ところで。

 

リハビリ病院の言語聴覚のリハビリ担当者と胃ろうのことで話していたとき。

 


「そうそう。お母さんは血液検査の結果、カリウムの値が高いから、胃ろう用の栄養剤もそれ対応のものでないといけないですね」

 

 

はて???

 

「それって、ふつうのより高いんですか?」

 

 

「さあ、ちょっとどのくらいかわからないですけど、たぶん高いと思います」

 

 


調べてみてもらったところ、やはり高めなお値段でした。
(見せてもらったカタログ値を控えてないのですが)

 

 

一般的に、保険対応の栄養剤であれば、ひと月2〜3万円といったところだそうです。

それが母の場合は、たしか月額6万円ほどかかるのではと教えてもらったと記憶しています。

 

 


3万円だって、高齢夫婦ふたりの家庭であれば、割合としてはけっして安くないと思われるのに。

 

 

6万円も栄養剤代で支払ったら、お父さんのゴハンが……!ガーン

 

 

そんなやりとりもあって、わたしたちの中には、胃ろう=安くない  という認識になってしまった感があります。

 

 

 

 

そのうえリハビリ担当者は、

「もし嚥下のリハビリがうまく進んでソフト食、ということになっても、カリウム制限のソフト食を提供できるかどうか……難しいかもしれません」

ですってガーン

 

 

絶句……!

 

 

 

 

 

 

ちなみに。

後にも先にも「高カリウム」だなんて、医師から指摘されたことはありません。

 

このリハビリ病院を除いて。

 

 

 

 

けっきょくこの後、

「数値が正常な状態に下がりました。大丈夫ですね」

と言われました。

 

 

なんなのだ……いったい……ぐすん

 

 

 

 


人気ブログランキング