大宮駅に到着するが、真ん中の15・16番線ホームに停車するのは珍しい。時刻表をみると、東京駅行きの上越新幹線たにかわの出発が、はやぶさ・こまちの到着3分前だったことから、こちらのホームに入線したのかもしれない。5分停車してから出発するという。車間をあける措置なのだろうか。

 

大宮駅から乗り換えたのは上越新幹線とき。新潟駅の改修が終わり、駅ナカにあった回転寿司店が再開したと知ったのだ。果たしてどんな店になったのか確かめに行く。こうした気軽さがフリー切符の魅力だ。

 

新潟駅構内に新装オープンしたすし海鮮屋はいわゆる回転寿司だったが、新しい店はこじんまりしたカウンター中心の店に生まれ変わった。寿司は回っていないが、以前も頼んで握ってもらっていたのでその点は気にならない。

 

 

しかし、寿司ネタが少なくなった上に金額が高くなった。店の改装に合わせて高級路線に鞍替えしたようだ。もっとも家賃も上がったはずで、広い店舗と多くのスタッフを抱えるより、こうしたスタイルの方がコストパフォーマンスもいいのだろう。(写真/新潟産のネタは健在だ。珍しく酒は注文しない)
 

 

しかし、以前のように価格を気にすることなく長居しながら好きなネタを頼む。そうした愉しみが失われた。おそらくもう訪ねることはないだろう。(写真/いつも新潟駅に立ち寄るのが楽しみだったが、わずか40分ほどの滞在で去る)

 

 

高崎駅から北陸新幹線に乗り換え、長野駅からは特急しなのに乗車する。ここで最後の指定席を使い切る。今回の旅は、天気が回復したことから前日に申し込んだ。その時点でも大人の休日俱楽部パスが発売予定枚数に達してはいなかったこともあるが、こうしたスタイルが理想のような気がする。(写真/ほやの他にほたてのシリーズが阿仁合駅の売店にあった)

 

 

今回の旅を振り返る。普通ならあり得ない場所を選んでいる。旅慣れたブロガーさんが「暮らすように楽しむ」と紹介していたが、もしかしたら、その境地に達しつつあるのかもしれない。わざわざ出かけなくてもいい旅ではあったが、わざわざ出掛けて良かった。(写真/旅も終盤に入る)

 

 

後、二日分利用できるパス。「まだ戦えるよ」。そう語りかけてくるようだ。仕事が終わった後、特急あずさに乗って甲府辺りまで行ってみようかなどと考えるがお金も時間も無駄に消費するだけだ。以前のように4日間でいいから安くしてほしい。

 


梅雨前線より先に秋田を旅する END