2024年5月19日(sun)
 

松本市美術館で行われている「手塚治虫 ブラック・ジャック展」を観覧しにやって来る。正直に言えば、招待券を戴いたのだが、ブラック・ジャックは一時期夢中になったので興味があった。

 

この企画展が開催されたのは、ブラック・ジャックの漫画がちょうど連載50年を迎えたからだ。紙面のいくつかのコマが一話ごとに展示され、この場面やストーリーには見覚えがあると懐かしく思い返す。(写真/会場前にあった記念撮影用のパネル)

 

いい機会なので、松本市出身の芸術家・草間彌生氏のコレクション展も観覧する。氏の作品は私には先鋭過ぎて不可解と思っていたが、鏡を使った異空間の展示物は圧巻で、彼女の才能が理解できる。(写真/撮影可能な作品「大いなる巨大な南瓜」)

 

このままキッセイ文化ホールに向かうが、久しぶりにメーヤウのカレーが食べたくなる。エスニックな味で若い頃は桐店に出掛けていたが、文化ホールに近い信大前店を初めて訪れる。日曜日だからなのかカウンター席が空いている。でも、せっかくバスに乗って来たのにメニューにビールの文字がない。(写真/インド風ブラックカリーを注文する)

 

2年前に引き続き、ジャズバイオリニストの寺井尚子氏コンサートが開催される。その時は大ホールを埋め尽くすほどの客数ではなかったものの、熱狂的なオールドファンがいて大いに盛り上がった。おそらくそれが要因で、再び公演が催されたのだと思われる。 

 

開演まで時間があるので、野外のベンチで原田ひ香著『定食屋「雑」』を読み進める。選書の参考にしているブロガーさんが紹介してくれた。この作品の第一話は、5人の作家によりオムニバス作品「ほろよい読書」に登場している。主人公がこの先どうなるのか気になっていたので、少しスッキリした。

 

寺井尚子カルテットのメンバーは一昨年と同じだが、寺井氏と組んで22年にもなるジャズピアニスト・北島直樹氏も歳を重ねられたと感じた。しかし演奏が始まると、そんな衰えはまったくみせずにエネルギッシュな演奏を聴かせてくれた。今回も大いに盛り上がり興奮の余韻のままコンサートは終了した。(写真/開演前のステージの雰囲気をパチリ)