次の試合が始まるまで読み進めるのは真山仁著「トリガー」。物語に引きずり込まれるように上巻をあっという間に読んだが、話が複雑になったのに加えて登場人物が多く、下巻に入って、こんがらがり始めている。

 

 

木曽谷最南端の蘇南高校。塩尻市と松本市を隔てた安曇野市にある豊科高校、穂高商業高校、明科高校。そして北安曇郡の池田工業高校の5校で構成する中信連合。シートノックが終了し試合が始まろうとしている。円陣を組むユニフォームはバラバラだが、スタンドで応援する保護者のポロシャツの色も異なる。

 

 

対戦相手は南安曇農業高校。皮肉なことに2022年には中信連合チームに所属していたが、昨年から単独出場を果たしている。中信連合は部員数こそ南安曇農業を上回るが、毎日合同で練習できないハンディがあり、試合の行方はわからない。

 

 

2回に流される校歌。昨年は池田工業だったが今年は豊科高校。その訳がわからなかったが、どうやら選手数が一番多いのが理由のようだ。今年は池田工業より豊科の選手が上回っている。

 

 

中信連合のピッチャーは池田工業の選手。しかし、キャッチャーは他チームの選手。バッテリーが同じ高校でないというのはどうなのかと思っていたら、案の定、立ち上がりを攻められる。しかし、その後は緩急取り混ぜた投球で安定してきている。そして遂に4回の裏に追いつく。

 

セカンドを守る選手は唯一の蘇南高校の選手(写真)。4番を任されていて強い打球を放つ。守備も上手でどんな高校でもレギュラーをとれそうだ。こうした選手にしたら練習が限られる連合チームでは歯がゆいことが多いと思われる。夏の大会は、昨年と同様に、距離が近い南信連合チームに所属するのかもしれないが、密かに注目したい選手だ。

 

 

終わってみれば9対3と大差がついたがコールドゲームは避けられた。ヒット数はほぼ互角だが、やはり練習不足からかエラーが多かった。池田工業のピッチャーは一人で9回を投げ抜いた。投球数は177球。練習を積み、夏に1勝を期待したい。
 


2024春 今シーズンの中信連合は⁉ END