贄川駅に到着。現在、14時をまわった辺り。次の松本駅方面の列車はおおよそ2時間後になる。この駅で待つこのはもう慣れたとはいえ、暖房もない中で2時間は辛い。しかし、私には別の交通手段がある。 

 

それは塩尻市地域振興バス「すてっぷくん」。以前、食堂SSを単身で訪れた際、このバスの存在を知った。色々な場所を立ち寄りながら行くので塩尻駅に到着するまで結構な時間が掛かったが、本数の少ないローカル線の合間にバスがあるのは有難い。地元の人も多く利用していた。 (写真/贄川駅前の停留所)

 
 
【動画♪】

そのバスの発車時刻まで少し時間があるので、贄川駅の待合室で待っていると、松本方面の信号機が青になっている。特急しなのでも通過するのかと島式ホームで待ち受けると、やって来たのは、南松本駅発四日市駅行きの8872タンク臨時高速貨物列車と思われる車両だった。

 

 

ヘマをした。駅のホームから塩尻駅方面に走る「すてっぷくん」が見えた。時間にはまだ早いのに変だなと思いつつ時刻表を再度確認すると、私が乗ると思っていたのは反対方面に向かうバスの時刻だった。本数が少ないから最初に目についた14時台をそうだと決めつけてしまったのだ。次の列車まで約1時間半。それなら隣の日出塩駅まで行こうと歩き始める(写真)。 

 

しかし、Googleマップでみると、この駅間は意外と離れている。でも、新しいトンネルが完成したばかりで、それを通れば時間も距離もショートカットできるはずだ。(写真/国道沿いに江戸日本橋から62里目の旧中山道の若神子一里塚がある) 

 

ところがそのトンネルには歩道が設置されておらず、旧国道を進もうにも微妙な時間になりそうだ。列車に乗り遅れれば、もうバスもないので、ここは勇気をもって撤退を選択する。(写真/「中乗さん」の隣には、「ながせ」の看板もあった。今までまったく気がつかなかった)

 

結局、贄川駅から16時4分発の松本駅行きに乗車する。最後は無駄に歩いただけだったが、それでも苦にはならない。むしろ歩くのも愉しいと思える。大きな旅の行き先を絞った現在、こうして地道に歩くことで地元に新しい発見が一つでも増えればいい。 
 


木曽平沢に気になる店あり END