魚徳では予定通り2時間で切り上げ駿河健康ランドに戻ってくるが、すでに無料バスは発ったばかり。ここで皆さんとは別れて帰路につく。興津駅までの道沿いにあるみぽぽんさんお勧めのたいやき店(写真)は次回の楽しみにとっておく。 

 

こばさんとは魚徳で別れたが、また歩いて薩埵峠を越え由比駅まで戻るという。ふとそんなにハードな場所でもないし、景色が広がる峠で、歌川広重が描いた日本を代表する風景を自分の目で確かめるのも悪くない。すでにそんな計画が頭の中をめぐっている。(写真/興津宿の雰囲気を残す東海道を歩く)

 

興津駅からJR東海道線で富士駅までやって来る。ここでは20分ほどの待ち時間がある。一旦、改札を出ると観光客が写真を撮っているので、その場所に行ってみると、ビルの合間から富士山がみえる。 

 

富士駅からはJR身延線のホームにある富陽軒でかき揚げそばは通過儀礼。しかも締めにはもってこいで、小腹が満たされる。

 

富士駅から特急ふじかわに乗車。おそらく途中から寝てしまうに違いない。「魚徳のオリジナルマッチがありました」と波平さんが嬉しそうに渡してくれたのは覚えているが、なぜ、みかんがあるのかは覚えてはいない。 

 

健康ランドの会員証(写真)。今回初めて申し込んだ。10泊すると1泊分が無料になるらしいが、まさかそこまでハマるとは思えない。バースデー月には無料の入浴券が送られてくるようなので、その時は久しぶりに信州健康ランドに行くのも良さそうだ。石和にも宿泊してみようか。石和温泉にも魚徳のような店があるといいのだが。 

 

甲府駅から特急あずさに乗り継ぐ。今回、職場のロッカーの片隅に見つけた宮本輝著「月光の東」を持ってきた。一度読んだと思っていたが、なぜか未読だった。作家の皆さんには申し訳ないが、本は図書館で借りると決めてから、久しぶりにみる平安堂のブックカバーが懐かしい。果たして今でもこのデザインを継承しているのだろうか。肝心な本は、半ば予感していた通り、1ページも進むことはなかった。

 


再び駿河の国へ END