降雪は心配だが、大雪警報でも出ない限りまさか運休になることはないだろう。そう信じて、当初の予定通り下りの普通列車で藪原駅までやって来る(写真)。 

 

時間がないので列車内でレグウォーマーを装着し、すぐに歩き出す。ここからは目的地までは約2.5㎞。速足で40分とみてきたが、雪が積もっているので50分と考えた方が良さそうだ。それでも靴は多少なら濡れても構わない軽トレッキング用を履いてきている。 

 

国道19号に掲げられ温度計は0℃を示している(写真)。これは天気予報通りだ。降雪量もおそらく予報と同じ1ミリ程度だと思われ、先ほどの横殴りの雪は弱まっている。 

 

この付近の木曽川は蛇行していて、これから貨物列車でも来ようものなら撮影に徹したいほどだ。これが夏場なら余った時間をそれに費やしてもいいが、この付近には他に時間を潰せる店もなく、駅にはおそらく暖房設備もないことから無駄がない計画をたてざるを得なかった。 

 

この少し長い洞門を抜ければ、間もなく目的地の店がみえてくるはずだ。しかし、国が管理する国道だけに洞門にも歩道が設置されていて有難い。雪がないのでここは走ることにする。 
 

 

洞門の途中で息を整える。ここまで35分余。今まで下り基調だったことから意外と早い。そうなると復路は上りになるから少し早めに店を切り上げないと列車に間に合わなくなる。(写真/枯れ枝の水滴を写す。向こうの鉄路に列車がやってくれば嬉しいのだが) 

 

やがて国道沿いのパーキングスペースに設けられた赤いとんがり屋根が特長の焼肉権兵衛が見えてくる。仕事で幾度となくこの前を車で通っていたが、一度も訪れることはなかった。本日ようやく初訪問となる。 

 


木曽の権兵衛へ Vol.3に続く