2023年11月19日(sun)
暦の上では立冬にあたる時期だが、空気が澄んで爽やかな天候に恵まれた。北アルプスと安曇平を望む、お気に入りの場所、あずみ野池田クラフトパークにやって来る。図書館に予約していた本が重なって貸出し可能になり、読書に没頭しようと考えた。
読み始めたのは「踏切の幽霊」(高野和明著)。選書の参考にさせていただいているブロガーさんが紹介していた。本の装丁からすれば心霊物のようにみえるかもしれないが、社会派ミステリー小説で、女性雑誌の記者が、踏切で起きた事件の謎を追う。昨年末に発行されているが、時代は30年前に設定されている。
そうはいってもさすがにこの季節、じっとしていると寒い。気分転換にクラフトパークの下にある青木原果樹園を散歩してみる。(写真/大きな柿の木がある。今秋は冬眠前の熊が木登りして柿の実を食べる様子がよくテレビで放送されていた)
ぶどう畑は収穫を終えて閑散としている。辺りに人の姿はなくうら寂しい雰囲気が漂うが、あまのじゃくな私はこうした静寂の空間に身を置きたくなる。
ぶどうの種類によっては葉がまだ残っている畑もある(写真)。すっかり紅葉していて、今度強い北風が吹けばすべて散ってしまうのかもしれない。
別の種類のぶどう畑では、すべての葉が散って丸裸になっている。おそらくこの状態で越冬すると思われ、細い枝にも雪が降り積もることもあるのかもしれない。しかし早ければ、真冬のうちに剪定を始める農家の方もいるはずだ。
よく目を凝らすと、ぶどうの実が残された枝が所々に見受けられる(写真)。収穫漏れなのだろうか。そういえば今週の木曜日にボジョレーヌーボーが解禁されたばかりだ。青木原産のぶどうを原料にしたワインもどこかの店頭に並んだのだろうか。






