わずか5分ほど乗車しただけで終点の牧車庫にやって来る(写真)。乗車代は100円。そしてワゴンタイプのバスは、我々を下ろすと、すぐに折り返しYOU游ランドへ発って行く。乗車する人は誰もいない。

 

村営バスが事前予約制のオンデマンド交通になれば、村民しか利用できなくなる可能性がある。実際、筑北村ではそうなってしまい、たまにそれを利用して出掛けていた日帰り温泉の坂北荘で飲酒ができなくなってしまった。(写真/牧車庫停車場から見下ろす里山の風景。遠くには北アルプスも望める)

 

県道から少し奥に入った場所に子安温泉はある。ウェブサイトを覗くと、キャンプ場が併設されており、入浴も食事もできるから、キャンプブームとも相まって週末などは人が多そうだ。(写真/屋根の湯気抜きからは湯けむりが立ち昇る)

 

子安温泉は木立の中の閉鎖的な空間にあるロッヂ風の一軒屋。ポタリングを始めた頃、山田温泉から自転車で駆け下りて、この温泉の存在を知ったが入浴するのは初めてになる。

 

建物の中は明るくて開放的だ。受付(写真中)には若いスタッフの女性がいて、もしかすると第三セクターのような組織に経営が移譲されているのかもしれない。奥には食堂があるが、11時30分から営業を開始するという。

 

駐車場には意外と多くの車が停まっていて驚く。平日なので、我々ふたりだけで湯舟を独占できるかと期待していたが、どうやら甘い考えだったようだ。ウェブサイトには医療的効果が期待できる源泉かけ流しの「療養湯」とある。

 

そのせいか、駐車場には落ち葉マークの車が少なくない(写真)。ほぼ9割は長野ナンバーで、おそらく地元の高齢者の方が多いと思われる。1台だけ静岡ナンバーの県外車もある。

 


高山村 子安温泉&山田温泉へ Vol.3に続く