俵屋では15分ばかり待たされる。ここで借りたばかりの乗代雄介氏の「それは誠」を取り出す。選書の参考にさせていただいているブロガーさんが紹介してくれたが初めて読む作家だ。冒頭は若者言葉の独り言の展開が早過ぎて文面が頭に入ってこない。完読できるか不安を覚えながら読み始める。 
※最後の話の展開が奇想天外でハラハラさせられたが、しっかり読了する。

 

やはり寒かったせいもあり、とてもビールを飲む気にはならない。別に飲まなくてもいいのだが、初めから復路は輪行しようと考えていたので、つい目に付いた冷たいウーロンハイを頼んでしまう。 

 

この前、俵屋を訪れたのは7月。久しぶりのラーメンをウマニソバに替えたAランチを戴く。今夏は暑かったことも影響して、大町に新しい店を開拓しようと決めた。名店街に昔から営業している洋食屋を見つけ、しばらく通い詰めたが、さすがにここにきて、俵屋の味が恋しくなった。

 

信濃大町駅にやって来るが次の列車まで30分ほど時間がある。もう少し時間があれば、駅前の喫茶店でコーヒーを飲もうと考えていたが、そうなると慌ただしい。それなら一駅だけ歩こうと決める。(写真/南大町駅のいちょうはすべて葉が落ちている) 
 

 

南大町のプラットホームから松本方面をみると、沿線の色づいた広葉樹の遥か向こうの山肌は薄っすらと雪化粧している。山裾までその勢力を広げれば里にも雪が降る。その日はそう遠くはなさそうだ。 


 

信濃大町駅と南大町駅は営業距離で1.1㎞。棒線ホームからは信濃大町駅をまさに発つ車両がみえるほど(写真)。 ふと、こんなにも早く安曇野トレーニングポタの納会を迎えていいのかと思う。以前は12月下旬に出掛けることもあったのだ。いずれも天候次第。温かい陽気に恵まれれば、もう一度チャレンジしてもいい。 

 


おそらく今年最後の安曇野トレポタ END