観光地には興味はないが、ここで昼飯を食べようと高浪の池にやって来る(写真)。この池の畔に食堂があると知って、ようやく訪れる気になったが、ヒスイ峡に聳える明星山と小さな湖の対比が美しい。

 

夏の観光シーズンにも関わらず、なぜか食堂は閉店したままだ。高浪の池の畔は美しい芝生が広がっていて一角ではテントも張れるようだ。ひっそりとした雰囲気であまり人の姿はないが、逆にキャンプ場としての価値を高めている。

 

そのまま、平岩駅付近に通じる大峰峠越えの道を進むと、山の中を縫うように送電鉄塔が連なっている。プレートには、以前、見学したデンカ大所川発電所および同大網発電所の電力を運ぶ「大所送電線」とあり、デンカ青海工場に向かう。

 

姫川第六発電所の建設時は資材を運搬しこの峠を越えていた。まだ国道148号が開通する前の話だ。しかも車でなく、馬や人力で運んでいたようだ。それを本日訪れた黒部川電力歴史資料館の古い写真で知った。(写真/峠近くの集落は、今はどこも無人のようだ)

 

復路では猫鼻の湯で混合浴を愉しもうと考えてきた。観光シーズンに入ったとはいえ、平日の昼間なら独占できると踏んだ。ところが水風呂のホースが詰まっているのか水が出てこない。急きょホースを変えて、なんとか目的を達成する(写真)。

 

道の駅小谷で食事を済ませ、次にやって来たのは大町ダムの展望台。ここでしばらく寛ぎながら、高瀬ダムに堆砂した土砂を運搬するダンプカーの縦列を待つ作戦だ。この前の土曜日に30分ほど待ったが空振りした。今日は平日だから長くても2時間以内にはやって来るはずだ。(写真/久しぶりに喫茶シフク信州店を開店する)

 


ハマっている柚月裕子氏の「佐方シリーズ」。現在、出版されているシリーズの最終作になる「検事の信義」(写真)。第1巻では佐方は弁護士に転身していたが、第2巻と3巻は検事として事件に向き合ってきた。過去の検事時代の事件、弁護士としてのこれからの事件。いずれも続編になることだろう。楽しみがまた増えるが、結局ダンプカーはやって来ない。
※観光シーズンに入り、休工期間に入っていた。
 


大人の夏休みの宿題 END