山頂に到達。すぐに昼食タイムになる。そこはちょっとした広場になっていて、皆さん思い思いの場所に座り、持参した弁当を食べ始める。(写真/台座に乗っている方位盤) 

 

正式には1252.24㍍の三等三角点の石柱が埋め込まれている(写真)。以前、生坂村の京ヶ倉と大城の間にも三角点を見つけたが、明治時代に、参謀本部陸地測量部(現国土地理院)の測量官が日本地図最後の空白地帯・剱岳への登頂と測量を行った映画「劔岳 点の記」(木村大作監督/2009)のことを思い出す。 

 

冠着山からは善光寺平が一望できる。眼下に流れる千曲川を望みながら、それと並行しているサイクリングロードを再び自転車で走れる日が来てほしいと願う。今日はこれまで、たまに左上腕や指先がしびれるが、ひどく痛むことはない。 

 

右側に視線を移すと、長野自動車道と姨捨サービスエリアがみえる。高速道路の下側にはJR篠ノ井線も確認できる。ここからは見えないがカーブを曲がった辺りに姨捨駅があるはずだ。そこから広がる棚田(写真右)はここからでも確認することができる。 

 

冠着山は別名姨捨山とも呼ばれている。あの有名な姨捨山伝説に出てくる場所なのだろうか。山頂には神社があるので関係あるかと思いきや、その名は冠着神社となっていて伝説と関連している様子はない。(写真/冠着神社の鳥居。その向こうは千曲市に通じる登山道になっている) 

 

最近、ハマっているのはセブンイレブンの「わさびめし」という名のおにぎり。ごはんにわさびの茎を混ぜて握ったものだが、歯応えがよく、辛みが効いている。いずれにしても自然の中でたべるごはんは格別だ。 

 


おにぎりを頬張りながら待っていたのは、長野自動車道の橋脚直下にあるJR篠ノ井線。上りの特急しなのがやって来るのがみえる(写真)。そのまま進行方向左側へ進むと全長2,656㍍の冠着トンネルがあるが、主催者の男性は、「供用開始された当時は日本第一位の長さを誇っていた」と語っている。 
 


里山歩き 新緑の冠着山へ! Vol.4に続く