右岸下流側からみると、発電所の放水口上部にはゲートが2門装備されている(写真左)。さらにその左には小さなゲートがある。これはどんな機能を担っているのか、今の私の知識ではおぼつかないが、あるいは土砂やごみを搬出するためのゲートなのかもしれない。 

 

ダムサイトの右岸側には「発電広場」があり一般に開放されている。ダム湖には一周約5㎞の湖岸道路がジョギングやウォーキング用に整備されている。(写真/広場にある案内板)
 
 

只見発電所は有効落差19.80㍍を流れ落ち、許可最大出力65,000kW、常時出力9,300kWを発電している。この落差でこれだけの発電量があるのは、カプラン水車の一つの形式で円筒型のバルブ水車を使用しているからだという。(写真/門柱の銘板) 

 

運用開始された平成元年(1989)当時は、バルブ水車を使用した発電所として世界一の出力を誇り、今でも日本一のようだ。このバルブ水車は羽根の角度を変えられるため流量に応じた効率のいい発電が可能なことが高い出力を生む理由とされる。(写真/右岸堤防より発電所全貌を望む) 

 

只見発電所建屋の上部には変電施設があり、電源開発送変電ネットワーク只見支線に接続していく。送電線を追う方のネットには275㎸1回線2導体の送電線と表記されているが、その2導体とは、写真に写る二本に束ねられた送電線のことを指すのだろうか。 

 

電源開発送変電ネットワーク只見支線は2基の鉄塔を経て、同田子倉本名線No.6送電鉄塔(写真右上)に接続され、東北電力ネットワーク本名変電所に送電された後、首都圏と東北地方へ電力を供給していく。 
 


【ダムカード】


ダムカードは、只見ダムの左岸にあるJ-POWER只見展示館でもらえる。また、訪問後であれば、ここで田子倉ダムのカードもいただける。
 


只見ダム/只見発電所 END