北風が強くなってきている。一度油断していたら風除けのミニテーブルが風に煽られ火が消えてしまう。今度は手で押さえながらひたすら待つ。冬のキャンプは風が強いと何よりも大変なのだろうと想像する。 

 

山の上には東京電力パワーグリッド高瀬川線の送電鉄塔がみえる。あの場所はここよりもかなり過酷な条件なのだろうが、誰にも褒められることもなく、ひたすら黙って電気を送り続ける、その健気な姿にしばし心奪われる。 

 

アヒージョが完成。オリーブオイルの分量は目検討で、炒める時間も適当だったので、ちょっと心配だったが味は問題ない。これも昨日、自宅でリハーサルをした成果だ。ちなみに自宅ではえびも加えていたが、皮をむくのが面倒なので今日は持ってきていない。 

 

しかし、フランスパンは必須と考えた。これに具材を載せていただく。本当はパンを炙りたかったが道具が増えるので止めた。それでも最後にフライパンをふき取れるし、オリーブオイルが沁みた味も楽しめて一石二鳥だ。

 

【動画】

本日のBGMはいつもの月原加奈子。「Sound Library ~世界にひとつだけの本~」の朗読に耳を傾ける。ところが突然、河原をオフロードのバイクが通り抜けて行き、驚く。(2m04s) 

調理をする時間には朗読が合う。もちろん音楽でもいいのだが、手を動かすのと耳を傾けるのは相性がいい気がする。もっとも、たまにそれだけに集中するのは就寝の時だが、大抵は物語の途中で眠ってしまい、最後まで聴くことは少ない。

 

風に揺れるハンモック。誰もみていなければ思い切って身体を預けてみたいが、さすがに年甲斐もないので慎む。でも、ハンモックに揺られた体験がある方はわかると思うが、慣れないととても快適とはいえない。しかも夏場だとスズメバチや蚊が近づいてきて、とてもゆったりした時間など過ごせない。 

 


川の子広場は心地いい場所だった。今日は天気には恵まれなかったが、また訪れてみたい。そう思わせる要素を持ち合わせていた。駅から歩いて30分ほどと近く、列車の本数も1時間に1本くらいある。それにDELI+DELIの存在も大きい。極端な話、クッキングをせずにつまみを全てこの店で調達して一人宴会に興じるだけでも楽しそうだ。また天気のいい日に訪れよう。すでにそう決めている。(写真/皮肉にも帰り際になって太陽が顔を覗かせる) 
 


ワンバーナーCooking by 高瀬川 END