【アーカイブ】 ~思い出の写真から~

 

 

友人と出掛けた本格的なサイクルツーリズム。篠ノ井線、信越本線、越後線を乗り継ぎ、日本海から信濃川沿いに自転車を走行し、新潟の一大コンベンションホールである朱鷺メッセに隣接するシティホテルに投宿した。ところがである。ベルパーソンが案内してくれたのは、なんとダブルの部屋。男二人なのに一つの大きなベッドの部屋だった。フロントの女性が変な目で見ていた気がしたのは、自転車を持ち込んだからだけではなかったようだ。

ダブルとツイン。勘違いして予約してしまった。どうりで安価だった訳だ。慌ててフロントに電話して部屋を換えてもらった。ホッと胸をなでおろし、当時、ホテルに隣接していた市場の一角にあった露店で新鮮な刺身を注文し、テラスで笑いながら乾杯した。

 

【写真=2007年9月23日撮影】

フロントでツインの部屋に換えてもらって安堵した瞬間に、窓の外の夕日が美しいことにようやく気がついた。ちなみに旅を共にした友人は20代の頃、サウナで雑魚寝していたら、男色にデリケートエリアをまさぐられ、飛び起きた経験を持つ。