2020年1月4日(sat)

 

近所に住む仲間と、地域の新年会で一緒になり、翌日、大町市の葛温泉に行こうということになる。葛温泉には三軒の温泉宿があり、今まで、かじか高瀬館の二軒を訪れていて、残るは仙人閣だけだ。その中では大町市街地から一番手前に位置している。(写真/暖冬の影響で道路の雪も少ない)

 

 

葛(くず)という温泉名の由来は、慶応年間(1865~1868)村人が困窮して、葛の根を掘るため山に入って源泉を発見したことから名付けられたとされる。その後、現在の三軒の宿が開業しているが、昭和44年(1969)高瀬川の水害により、すべての宿が流出する惨事に見舞われている。(写真/仙人閣の外観)

 

 

仙人閣は、日本秘湯を守る会に属している。葛温泉の宿は、それぞれ離れていて、お互いの施設から他の施設はみえない。都会から訪れれば、確かに秘湯と呼ぶのに相応しい。

 

 

葛温泉の湯は、大町温泉郷に引湯しているだけに湯量も豊富で泉質がいい。温泉好きの我々は、いつもどこの温泉に行くか、意見が分かれるが、葛温泉に行こうといえば、誰も文句を言わなくなった。(写真/高瀬川に面した仙人閣の露天風呂)

 

 


安曇野市穂高まで戻って、チェーン店ではあるものの、特に餃子が美味しいテンホウでささやかな新年会を催す。気がつけば、ふたりとはかれこれ35年以上のお付き合いになる。最近は健康の話題が多くなってきているものの、温泉談義や昔話は尽きず楽しい一時を過ごす。