2019年4月13日(sat)

 

信州では桜前線がまだ南信にあり、松本城の桜がようやく咲き始めた頃だ。この週末、伊那谷や木曽谷、または山梨まで遠征しようかとも考えたが、今一ピンとくる場所がない。そんなとき、新聞の花便りに高田城の桜が満開だとあり、それならえちごトキめき鉄道能生駅に咲く桜も満開なのではないかと考え、車で出掛けることにした。(写真/あまりにも山の峰がくっきりと見えるので、寄り道をして白馬村峰方地区から北アルプスを眺望する) 

 

糸魚川市に着いても、ちょっと遠回りして東京発電姫川第七発電所に向かう。周囲には確か桜の木があった。以前、木曽谷の水力発電所を巡ったときも桜が植えられている施設が複数あったことも、そう思わせたのかもしれないが、その予感は的中し満開の桜が迎えてくれる。 

 

能生駅には、ホームの横に桜並木があって(写真右)、機会があったら訪れてみたいと思っていた。しかし、名所になるほど連なっている訳ではなく、地元の人たちが知るくらいの場所だと認識していたが、ドイツ人らしいグループが訪れ、盛んにシャッターを切っている。 

 

残念ながら木の袂への入場は制限されていて近寄れない。仕方なく線路の反対側に行き、どこかいいアングルはないかと想像をあれこれかきたてる。(写真/今は、桜の木が植えられている付近のホームから乗降することはない) 

 

しばらくすると、えちごトキめき鉄道日本海ひすいラインの上りの列車が入線して来る。構内は電線が邪魔をするのを承知で、とりあえずありきたりの写真を収める。 

 

さらに場所を変え、能生駅を見下ろす高台に立つ。この場所では以前、寝台特急トワイライトエクスプレスを収めたことがある。(写真/残念ながら桜は五分咲きといったところで少し早い。架線が入り組んでいて規模の大きい駅だったことがわかる) 

 


少し低い場所まで移動して、間もなくやって来るはずの貨物列車を待ち受ける。今や、トワイライトエクスプレスや特急はくたかが走行しなくなった日本海ひすいラインでは、それに代わる長い車列は今や貨物列車だけになってしまった。(写真/山側に目をやると、北陸自動車道や北陸新幹線の向こうに、残雪をまとった妙高山がみえる) 
 


名もなき桜に捧ぐポタ 上越編 Vol.2に続く