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ぽたらか

ぽたらかは20年の歴史を閉じます

青戈銅

『兵戈無用』和尚さんの好きな言葉だ。阿弥陀さんが48の誓願を立てて、それが成就したから仏になっている。その一つ、『私の国土は兵器を用いることのない戦争のない国』但し、戈とはこのことで引っ掛けて相手の武器を奪い、殺す。直刀のように技術は要らない、ゲリラ戦向きである。で、戈とくれば盾だが、これは無用とはならない。防御はいるようだ。

 さて、和尚さんは甲府にいる時、日日新聞(今の毎日)に菅野すがの命日に合わせて彼女のことを弁護する記事を書いた。この時ペンネームだったのでうまく逃げおおせたそうだ。大逆事件は宮下太吉ら4名が明治天皇暗殺計画を企てたとして、一斉に無政府主義者が検挙され、24名(幸徳秋水・内山愚童ら)が処刑された事件。この時、荒畑寒村(獄中にいて連座を免れ)の妻だった菅野すがは幸徳秋水と同棲していて、肺病を病み、秋水と寝ていた。ん…なんか、物騒でいて卑猥な…。

 「そんな菅野すがを弁護していたんだから、和尚さんは天皇制についてどう思うの?」と聞いたら「私が小さい時に紀元節やら天長節やら、昔は盆と正月くらいしか休みがなかったのに天皇の誕生日とか、天皇に関する日が国民の休日になったんですよ。だから母親に聞いたんですね。『天皇と仏さまとどっちが偉いの?』って。そうしたら、母は『馬鹿言うんじゃない。天皇ったって、人間じゃないか。仏さまといっしょにすんじゃない。』って怒られましたよ。明治のころの庶民ってそんなもんでしたよ。」神話はあくまで神話で平安時代は貴族が、鎌倉からこっちは武家がずっと権力を握っていたんで、天皇はお飾りのままだった。それが国外に侵略していくためには日本国民を纏めなければいけない必要に迫られて、皇民化教育が行われた。「それから明治以降はずっと戦争ですよ。神国日本のため、天皇は神様で阿弥陀様でもあり、ヤファエでもある。なんてね。そうやって日本国民は洗脳されていくんですよ。でも道理に合わないことはいつかはなくなっていくでしょうね。『だから暴力に訴えてまで反対しようとは思いません。』菅野すがさんもそう思っていたでしょうよ。」

 社会主義でも無産階級が組織として権力を持てば、独裁政治になる。内部から批判者が出れば、裏切り者『反党分子』だとして粛清される。スターリンの粛清、毛沢東の文化大革命、ポルポトの大虐殺…。

 日本で難民申請している人たちで宗教の違いで抑圧されてきたという人は少ない。原理派からの暴力で逃れて来た穏健派が多い。ユダヤ教正統派はシオニズムそのものを否定しパレスチナの人々と共に生きていくことを訴えていた。また戦争への理由付けに宗教が利用されるようになってはいけない。

 侵略した国もされた国も。どちらかが戈を早くおさめていたほうが勝者になったのにー。

「暴力を正当化できる理由などないんです。」