孤独死は怖くない | ぽたらか

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ぽたらかは20年の歴史を閉じます

「死ぬのが怖いもんかね。何が怖いってよ。独りで死ぬのが何より怖いよ。」

「車にはねられてさ、目の前に自分の血が流れるのが見えるわけよ。それをみんな跨いで歩くわけさ。ホームレスが倒れてたって、だーれも救急車なんかよばねえべさ。」

「死んだら骨壺なんか入れてくれねえさ。もったいねえし。そのまま穴の中にバサーッ。そんなところに捨てた子供が手を合わしてくれるわけねえべ。」

そんなおっさんたちの切なる重いを汲んで、ぽたらかの共同墓を建立したのが、5年前。

独り住まいだと死ぬときは当然ながら、独り。家族がいても遠く離れていたなら、突然の死には間に合わないことがある。死後1カ月がたって発見されて、警察から連絡があって駆け付けた元スタッフの男性も餓死という自殺を選んが、遺族とは決して疎遠ではない。うつ病だった。彼は北海道から駆け付けた家族に抱きかかえられながら、故郷に帰っていった。

また、結婚したことがないし、兄弟はいないので天涯孤独で、これ以上独りはいやだとアパート生活から無料低額宿泊所を敢えて選んで、入寮してきた人もいる。

有名な山谷のホスピスから、転寮してきたじいちゃんはうちよりずっと、綺麗な個室で専属の看護師さんが看てくれるだろうに、不愛想なおっさんたちの介護のほうがいいらしく、来た時とは別人のように終始笑顔で亡くなった。

家族はいなくても看取ってくれる仲間がいる。死ぬときは一人でも心配してくれる家族がいる。『生まれても死しても独りは独り』―一遍上人の言葉。

死ぬときに独りだからといって、孤独死だとは限らない。

孤独というのは、地下で抱き包むものがいないということ。

友人でも葬式はできるし、葬祭扶助を請求すれば、本人が生活保護を受けていなくても公費が出る。しかし、お墓は家族がいないと自治体か助葬事業者の共同墓地に個別ではなく、一緒くたに放り込まれる。

どんな人にもかけがえのない人生があった。そんな一人一人が生きた証を刻んで埋葬してあげたい

。そんな思いで、『ぽたらか塚』は水戸市にある。中には遺族が葬儀はしたが、葬儀屋に遺骨を置いていった遺骨まで含めると30人。葬儀は私たちでしたが、遺族が引き取ったのが5人。

みんなこう言っているだろう。「おーい、みんな待ってるよー。こっちはけっこう楽しい.よ。」

まだまだ、空きがあるが、みんな元気になってしまって…。医療技術の進歩も大概にせえよ!