
三カ月もしたら甥っ子が迎えに来てくれるの。っていってたばあちゃん、そのセリフ半年前も聞いたよ。
確かに、自分の死が近づいたら寺に入るのが、カンボジアの年寄り。しかし、その中の何割かは自分の意思ではなく、連れてこられた年寄りも少なくはない。
だから、カンボジアのおっちゃんにオンカー{NGOのこと)を設立させて、孤老のためのプテアハ エイエイを完成させた。とはいっても、台所など水回りがないので寺から水を引いて、建物の前に台所とカンボジアスタイルの将棋台を置くための追加工事をしなければいけない。
母屋が雨季には水浸しになる地域なので、トタンの家になってしまった。だから、台所はせめてヤシの葉で葺いた小屋にしてくれとオンカーの代表のおっさんに頼んだら、「いや、ヤシの葉は5年で腐る。カンボジアではみんなトタンにしている。これが今はやっているんだ。」と言い張るから、「何言ってんだ!だれがカンボジアに現代風を求めんだよ!日本側が金出してんだぞ!」
と日本語で怒鳴ってやったら、その剣幕に押されて、しょぼんとなった。
カンボジア人には日本語でもいい。怒鳴るに限る。
カンボジアでは最近80のばあさんを70のじいさんがレイプしたという事件があったそうだ。未遂に終わったかどうかは知らないが、爺さんとばあさんを一緒にしてはいけない。それは日本でも同じこと。
だから、おばあの家。家族に捨てられても文句を言わないでじっと耐えるのは大概おばあだからだ。但し、カンボジアの場合。
朝はエスプレッソにフランスパン、おばあと二人で食べた。フランス領だったからフランスパンだけは美味しい。
おばあがちぎってあぶって、歯がないからしゃぶって食う。その傍らで私がカンボジアコーヒーをすする。
ムム…、それにしてもおばあのその座り方。やはりそれも体育座りというのだろうか。
私は股がそんなに開かないので無理かも。まだまだ、カンボジアのおばあになる修行は遠い。

