世の中には色んな人が居るもんだ | ぽたらか

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ぽたらかは20年の歴史を閉じます

友人の介護事業所所長から相談を持ち込まれた。子供たちから年金をむしりとられて年金を全額担保に借金をしている、ばあさんがいる。家賃を滞納して立ち退き強制執行をかけられようとしている。借金だから生活保護も断られて、もう万策尽き果てた。何とか力を貸してくれと。

介護保険法で縛られている、事業所だから、ばあさん一人に貸付けるわけにはいかない。まあ、うちは融通の利くNPOと株式の二刀流だし。最初は断ったけれど、ぽたらかの面子に掛けて「しょうがない、借金返済が終わるまで住まいを見つけて、契約金と半年分の家賃光熱費貸付けるよ。ホームレスにするわけいかんだろ。」

それで共同トイレで窓なしだけれど、2万3千円の部屋をみつけてばあさん住まわせた。申し込みのさいに80歳の老女だけれど認知症はない。脳梗塞の後遺症があるので、外出時にはシルバーカーを押して歩く程度だし、共同トイレや部屋の掃除にはヘルパーが朝夕2回入ることを了承してある。

ところがだ。入居してまだ1週間もたたないのに、隣家の大家の奥さん(これも年のころは80代)ばあさん(店子)に対して、「外をほっつき歩くな!」「でていってくれ。」と暴言のくりかえし。私と介護事業所の所長と不動産やの社長と事情を聞きにいくと、玄関先で何しに来たと仁王立ち。「○○さんは隣の人が汚したのを拭こうとしていただけです。あの人は痴呆はありません。人に迷惑を掛けるようなことは無いはずです。」というと「歩くのにシルバーカーを押してみっともない。もたもたしているのがいやだ。気持ちが悪いからでていってくれ。」「出て行かないなら。交番にいくぞ!」(被害者かい?)不動産やが大家のじいさんに「契約不履行で立ち退きを大家さんのほうからいわれると、損害賠償金が発生することはご存知ですよね?」「日割りでけっこうです!」とばばあ(大家)金取る気でいやがる。

「長い間連れ添ってきましたが、言い出したら聞かないひとでしてー。」と爺さん。「わかりました。それでは後日内容証明で損害賠償を請求しさせていただきまして、それと奥様の言動に関しては一度人権擁護委員会に相談して対処させていただくことにします。」と席を立ってきた。

若い人がいうのならまだわかるが、同じくらいの歳して「婆だからいやだ。出て行け」とはなんという言い草だ。どうせ損害賠償金もすんなり払うわけないだろ。払わなきゃ、慰謝料、婆さん(店子)のために生活費分取ってやる。ばあさん(店子)すっかりおびえて、「あたしゃ、お便所なんかよごしていないよ。」私は思わず抱きしめて「わかってるよ。もっといいとこ探してやるからね。心配しないで。」と言わずにいられなかった。

「大家さん、失礼ですけど、貴女だって同じくらいの歳でしょう?」「そうですよ!だから言ってるんじゃない。私はこんなに元気に動いている。怠けもんなんですよ。あの人は。」憎まれっ子世にはばかるっていうんだよ、そういうの。ま、後生は悪いね。子供は絶対世話しないだろうね。「お父さんならいいけど、お母さんはいやよ!」ってね。