「彼岸」 六首

 

 

秋の日は昨日と明日の影比べ

ひとつ伸びてはまたひとつ伸び

 

友を連れ波が彼方に帰るとき

砂を掴んで見送る吾あり

 

老人のかすむ視界に

赤く燃えるごときに咲く曼珠沙華かな

 

秋晴れの光を模して曼珠沙華

陰となるその道を照らせり

 

地獄火の焔を模して曼珠沙華

われの罪をも贖うごときに

 

蕊の指にて紅を指す曼珠沙華

花ぞ匂わす想いの深さよ

 

 

 

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♡今宵も素敵な夢を♡

☆*:;☆  John Potages  ☆*:;;;:*☆