四行で呟く百夜 (第七十一夜)

 

『茶殻』

 

こんな出涸らしにも清々しい朝は来るようで

吾はかつて新茶の香りを自慢したものですが

杯数を重ね、白湯と変わらぬほどに衰えても

こうして、碗一杯の湯気を立てているのです

 

 

 

四行で呟く百夜 (第七十二夜)

 

『棲家』

 

ゴキブリは家具の隙間に彼らの棲家を得る

カラスは人間社会の隙間にその棲家を得る

ゴキブリやカラスほども知恵のない人類は

なんの隙間に棲家を得れば良いのでしょう

 
 
 
 
 

☆*:;;☆*:;;;:☆*:;☆:;;;:☆*:;;;:☆*:;☆;;:*☆

♡今宵も素敵な夢を♡

☆*:;☆  John Potages  ☆*:;;;:*☆