こんにちは・・・あけみんです!

 

先日以前より、気になっていた「本田恵久」さんにリアルでお会いすることができました。

 

本田恵久さんは、フランスでオーガニック給食を実現させたCPPオーガニック給食協議会のスタッフとしての経験を活かし、日本でもCPPオーガニック給食協議会のノウハウを生かした取り組みをサポートするべく、「CPPジャパン」を発立ち上げた方です。そして何と・・・福島市郡山出身の方で、この夏、郡山市のご実家に帰国されるとのことから、急遽、お話会を開催することとなりました。

つないでくださった、ナチュラルフード森の扉の野原 典彦さん、ふくしまこどもの学校給食を考える会の事務局をしてくださっている、ハナリンさんに感謝です!

 

 

 

本田さんを知ったのは、1年前にこちらの本を電子書籍で購入したのがきっかけでした。

 

本の内容より、(一部抜粋)

フランス政府は、オーガニック農業が発展することにより、

すべての人がより安全な暮らしを、持続可能な食品生産で農業を守ることを決めました。

 環境に負担の少ない、オーガニック農業の発展が、

フランスの国土を守り、国民を守り、さらに国際競争力をつけると考えたのです。

また、伝統的特産品、特別な地域でのみ産出され、その地域固有の農産物に認証をつけました。

食べ物を認証によって個別化し、簡単に見分けられる仕組みにしたのです。 

こういった認証を持つ農産物や加工品を、学校や病院などの公的な機関の給食で使わなければいけない

という法律ができました。 この法律をフランス新農業・食品法(エガリム法)と呼びます。

 この法律により、食材の半分は、オーガニック認証、持続可能な、

または地域特有の食べ物、を使うことになります。

 

本田恵久 遠藤美香. フランスのオーガニック給食 (p.9). Kindle 版. 

 

 

給食をオーガニックにすることによって、

国土や国民を守り、さらには国際競争力をつけることに目をつけたのです!

 

日本政府もぜひ見習って欲しいです!

 

お話会では、エガリム法について紹介していただきました。

 

 

エガリムでは、

 

①持続可能で、品質保証された食材を50%使うこと。

 さらに20%はオーガニックのものを使うこと。

②食堂利用者への情報開示

③タンパク質の多様化と、ベジタリアンメニュー

④プラスチックボトルと、プラスチック容器の使用禁止

⑤食品ロスの対策

などが規定されているそうです。

 

エガリム法以前の給食の内容は、

冷凍食品や加工食品など工業製品が多い印象でした。

 

エガリム法が施行された後は、

新鮮な野菜や果物が取り入れられるなど、

写真からも質の向上が確認できました。

 

 

 

 

 

③のタンパク質の多様化とベジタリアン メニューの導入では、

肉だけではなく、穀類や豆類など植物性のたんぱく質も取り入れる事。

(宗教によって豚肉が食べられない子どももいる)

ベジタリアンのメニューが導入されており、

ベジタリアン などにも配慮がされています。

 

⑤の食品ロスへの対応については、

フランスでは、食べ残しが(場所によって)提供量の40%と多いようで驚きました。

 

日本でも場所によって食べ残しが多い学校もありますが、

40%あるところは、少ないと思います。

日本では、学級担任の先生が子どもたちと給食を一緒に食べて、

食べ残しをしないように指導してくださるるのに対し、

フランスは、先生が子どもたちと一緒に食事をすることは少ないとのことでした。

その点も食べ残しの差につながっているのではないかと思いました。

 

何よりも、日本とフランスの学校給食の大きな違いは、

日本が定食方式(クラス全員が同じものを食べる)のに対して、

フランスでは、ビュッフェ方式であること。

数種類の中から、好みに合わせて選択できることから、

アレルギーへの対応もしていないようでした。

 

もっと、もっと詳しくお話を伺いたいと思いました。

 

フランスがエガリム法の導入が、オーガニック給食に大きく舵を切れたきっかけであったこと。

エガリム法の導入までには、様々な取り組みがあったこと。

オーガニック給食を実現するためには、保護者・地域住民と教育委員会などの行政、

学校給食の運営に携わっている、栄養士や調理員が方向性を同じくして推進していくことが

重要であるとの確認もできました。

 

日本でも、「みどりの食料システム戦略」が導入され、

2050年までに耕地面積に占める有機農業の取り組み面積を

25%(100万ha)に拡大することを目標の一つに掲げています。

 

今回のお話会では、今後の活動のヒントをたくさんいただけました。

まずは、ふくしま県内の学校給食のオーガニック(有機栽培)食材の活用状況について調査し、

実態の把握をすることが必要だと思いました。

次年度の卒業研究や自分の研究の対象にしたいと考えました。

今後も、福島県内の学校給食のオーガニック化に向けて活動を続けていきたいと思います。

 

オーガニック給食お話会にちなんで、お米をミキサーで粉砕して作る

あけみん先生特製のグルテンフリーパンが大好評でした。

ハナリンさんのビーガン メニュー 

ナスの揚げ浸しが絶妙で美味しい!

 

 

ハナリンさん手作りの米粉のバナナケーキ 

ココナッツクリーム・ブルーベリー添え

 

自然栽培のスイカ・・・

 

食と農福連携の関係者たちの皆様 有意義な時間を共有できて大変勉強になりました。

ありがとうございました。今後もどうぞよろしくお願いいたします。